49.想像よりも ページ1
時刻は18時を回ったところ。
私はソウル市内にいた。
《確か、ハユンオンニが…あ、いた》
HY「Aー!こっちだよ!」
少し離れた所からハユンオンニが手を振って迎えてくれる。
ハユンオンニはNEIGEソウル店のスタッフで出張の度に良くしてくれる頼れる先輩だ。
ユナ先輩と同い年でとても仲がいい。
「案内ありがとうございます!よろしくお願いします」
HY「ううん!Aこそ、韓国に来てくれてありがとう! さっそくだけど、部屋に案内するね!荷物、半分貸して♪」
「ありがとうございます!」
目的地に着いたのは話をしながら10分程で、
「で…かくないですか?」
目の前にあるのは、ミンギュくんが送ってくれた写真や動画よりも遥かに立派に見える建物だった。
HY「この辺のアパートは芸能人も多く住んでるくらいセキュリティーもしっかりしてる所が多いからねぇ!」
「私はただの一般市民なんですが…!?」
HY「それだけ、ハル先生にとって大事なスタッフって事だよww 私やスアオンニたちもここから15分ほどの所に住んでるから、何かあったらすぐに言ってね!」
「はは…ありがとうございます」
スアオンニとは今回、私かユナ先輩をと指名してくれた産休に入るスタッフさんで、この人も私に良くしてくれる人だ。
と言うか、うちの事務所はどこの支店でも関係なく仲が良いのだ。
納得しきれていない私の背中を押して、オンニはエントランスに進む。
セキュリティーの解除の仕方や鍵を受け取るとエレベーターに乗って、部屋のある5階へ向かった。
「広い…!」
鍵を開けて中に入るとそこには前に住んでいた部屋よりも広く、家具などもしっかり備え付けられた1LDKがあった。
HY「この階では1番小さな部屋らしいよ?」
「これで!?」
《韓国のお部屋事情がわからない…》
「お、お高いんじゃ…?」
HY「んー。詳しくはわからないけど、先生がOKしたなら大丈夫でしょうww」
「そ、それもそうですね…」
最早、納得するしかない状況を必死に飲み込んだ。
荷解きをしていると電話が鳴ってオンニは私に断ってから部屋を出た。
「ミンギュくん…想像よりもこの部屋、良すぎるよ…」
そう思いながらもちゃんと到着した事と感謝を伝えなければと荷物を隅に寄せて、部屋が映り込むように自撮りをした。
『無事に到着しました!素敵なお部屋をありがとうございます!頑張ります:)』
そうミンギュくんにカトクを送った。
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作者名:chuka | 作成日時:2022年6月14日 17時