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『はよ、まだ兄ちゃん飯食ってるから上がって。』
「おはよ。また〜？」
朝、インターホンが鳴って玄関を開けると制服を着たA。
毎日一緒に学校へ行くのがお決まりになっている。
『悪いな。』
「別に竜胆は悪くないよ。お邪魔しまーす」
時間内に準備が終わらない兄ちゃんは毎度の事。
せっかくAが迎えに来てくれてるのに相変わらずマイペース。
「蘭遅いんだけど、遅刻しちゃう。」
「ん〜、これでも急いでる。」
「いいから早く手動かして。」
六本木のカリスマなんて誰が付けたんだろう。
そう言って俺ら兄弟を怖がっている人も多いが、Aは違う。
俺や兄ちゃんにくっ付いてくる女とも違う。
適度な距離で、適度に世話を焼いてくれて、適度に頼ってくる。
他の女とは違ってしつこくないし、A自身も俺らもお互いを良い関係と言えるような仲だ。
「竜胆〜、洗濯物は終わった？」
『ゲ、』
「はぁ〜、わたしやっておくから早く支度しな。」
『あざっす…』
俺も兄ちゃんの事言えねえじゃん。
なんて考えながら洗面台でヘアアイロンをのスイッチを付ける。
リビングの方から二人の話声が聞こえるから耳を澄ませる。
「ちょっと、カリスマって呼ばれてるくせに本当にだらしないよね」
「え〜、Aが面倒見てくれるからイイじゃん」
「嫁に貰ってくれるってこと？」
「そうじゃないけど」
「貰うって言え」
こういう会話は慣れたもの。
俺がいないところで二人で喋っているのも、兄ちゃんがいないところで俺とAと二人で喋るものよくあること。
昔からそうだったし、別に誰が誰のものなんて認識はなかったのに。
最近は二人が話している場面を見ると胸が痛む。
冗談でも「嫁に貰って」とか言わないでほしいとか思ってしまう自分がいる。
Aが兄ちゃんのことを好きなのは知っていることなのに、どうしても納得できない。
兄ちゃんのことを見る目や、兄ちゃんと喋っている時の優しい感じとか、すべてが癪に障る。
ヘアセットが終わってリビングに戻ると、やっと朝食を食べ終わった兄ちゃんが着替えだす所だった。
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小川優(プロフ) - 竜胆の話マジ神、、 (2022年4月4日 11時) (
レス) @page35 id: 43275f8478 (このIDを非表示/違反報告)
青い猫(プロフ) - 水果さん» うわぁぁぁぁぁぁぁ最高です！！！😭書いてくださってありがとうございます！！読んでてニヤニヤしちゃいました笑 (2022年2月16日 16時) (レス) id: dff601e7bb (このIDを非表示/違反報告)
水果(プロフ) - 青い猫さん» ありがとうございます💜書かせていただきます(^^♪ (2022年2月16日 16時) (レス) id: 84b9c0ff29 (このIDを非表示/違反報告)
青い猫(プロフ) - 続編おめでとうございます！さっそくなのですが、佐野真一郎をリクエストしたいです。シチュエーションは付き合ってて、普段学校ではリーゼントしか見たことない彼女ちゃんがお泊まりの時に下ろした姿見て再度惚れるみたいな感じでお願いします。 (2022年2月16日 10時) (レス) id: dff601e7bb (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 半間さん誕生日おめでとうですね！ (2021年10月28日 1時) (レス) @page3 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水果 | 作成日時：2021年10月11日 1時
