東リベ彼氏 2 【 中編集 】

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ショッピングを終えて、スーパーに来ている。
反社がスーパーでカートを押している姿、とても面白い。


『蘭！こっち向いて』
「いきなり撮るなよ」


なんて言いながらカートと共にポーズを決める蘭。やっぱり面白い。
こんなにカートが似合わない男がいるのか

面白すぎるから撮影した写真をLINEでみんなに送っておいた


『ご飯、どうしよっか』

「蘭ちゃん肉食いて〜」

『肉か〜、じゃあホットプレートで焼肉大会でもする？』

「それ大会なの？」


確か家に大きめのホットプレートが二つほどあったはず

蘭が押してくれているカートにひょいひょいと夕飯の具材を入れていく。
大人数の上に、大食いモンスターがいるからすぐカゴがパンパンになってしまって、蘭にもう一つカゴを持ってきてもらった

高そうなお肉や、見たことないようなお酒もカゴに入っている。
蘭はいつもあまり食べずに、お酒をちびちび飲んでいることが多い。この酒飲みアラサーが！


『こんなに食べれるかな』

「九井いるから大丈夫じゃね？」

『ココの限界見てみたい』


なんて言いながらレジに並んでいる蘭を冷静に見たら、また似合わな過ぎて面白いから2ショットを撮る。そのままグループLINEへ送信。

「だからいきなり撮るなよ」
『私との2ショット嫌だった？』
「そんなこと言ってねえし」

そのまま顔を寄せてくるから『何？』と言うと


「アップでも撮ろうぜ」

『私より女子高校生じゃん』

「いいから」


謎の2ショットも撮れた。これは蘭にだけ送っておいた。ちょっと照れくさいから。




大量に購入した食料を蘭の車に運んで帰路に。


『最後に寄りたいところあるんだけどいい？』

「いいよ、どこ？」


シートベルトを付けながら車内で会話をする
もう家に帰るのか、楽しかったな買い物


『お兄ちゃんにたい焼き買って帰りたい』

「ほんと、お嬢は首領が好きだな〜」


蘭に竜胆がいるように、私には万次郎がいる。
反社に足を踏み入れた時から、他の家族との縁は切ってある


『蘭たちのことも好きだよ』

「俺もA大好きだぜ」

『大好きとは言ってないけどね』

「そういう所が好きなの♡」


こういう時だけ、Aで呼んでくる。本当にこの男は人間たらし！

「じゃあたい焼き買って帰るか〜」

車がゆっくり発進する。
みんな待ってるから帰らなきゃだね


『らんー？』
「ん？」

『久しぶりに蘭と出掛けられて楽しかった』
「俺も」

この時の蘭は死ぬほど優しい顔をしてた

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