半間くんに拾われた 【 半間修二 】

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ほらね、やっぱりそうじゃん。

シフト交代で店番に入ると一気に女子のお客さんが増えた。
全員、彼目当て。


気になるけど、私は私で仕事があるから色々言ってられない。



「A」


名前を呼ばれたのでそちらを向くと、元カレが


『なんで来たの』


最悪、しかも私の担当テーブルにちゃっかり座ってる。


「いいじゃん、様子見に来た」


『意味わかんない、茶化しに来たなら帰って』


「あの日の続きの話したいんだけど」



はぁ？？あの日のおかげで私は腕にたくさんの痕を付けられて大変だったんだから。
てめえの掴んだ痕が気に食わなかった長身のっぽが色々してきてな！！


『話すことなんかないってこの前も言ったよね』


「お願いだから、」


『触んないでって、！』



手を掴まれる。大きい声を出してしまった。


『あ、』


「いいからこっち来いよ!」


振り切れず手を引っ張られ教室の出入り口に連れていかれる



『ちょ、やめてッ・・・！』



「嫌がってんじゃん、離してやれよ」



あれ、この声


「俺のチームのやつのオンナだからさ」



『え・・・？』



手を離されてその場で立ち止まる


「オマエ、半間に許可取ってんの？」


「Aは俺の元カノだ！てめえらに関係ねえだろ！」


「んなこと聞いてねえよ、Aに触んな」



「A、大丈夫か？半間は？」


ドラケンに尋ねられて、ハッとする。


「あー、店番忙しいから中にいると思う…」



「テメェ、今度Aに近づいたら半間とノすからな」




まいきーくんが言うとこれもまた冗談に聞こえない…。
元カレは悔しそうにその場を去っていった。


『あ、ありがとう。助かりました、』


「たい焼きの件謝りに来たらこの見幕だよ、怪我してない？」


優しい総長なんですね、ダサい名前とか言ってすみませんでした。


『うん、大丈夫ありがとう。本当に助かった、』



手がまだ震えているが我慢、
半間くん以外の男の人に触れられるのがこんなに嫌になるなんて、



「半間ァ、Aちゃん困ってんぞー」


教室の入り口からドラケンくんが大声で半間くんを呼んだ
いや、本当に大丈夫だし、半間くんは可愛い女の子たちと仲良くやってるはずだから、



「あン？」


「たい焼き買ってきた。らAが連れ去られそうになってた」


「誰に」



やばい、完全に怒ってる半間くん




「しらねー、元カレとか言ってたケド」









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