半間くんに拾われた 【 半間修二 】

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『ねえ、後ろのファスナー上げてほしい』



女子更衣室で友達にファスナーを開けてもらう



「アンタ、さっき教室で爆弾発言してたね」


『お願いだからそれには触れないで』


ほい、と友達がファスナーを上げてくれて、着替えが完了する。
ナニコレ結構脚出るんだ、昨日毛剃ってよかった(おい)




「馬子にも衣裳ね」


『誉め言葉として受け取っておくね』




こんなにフリフリの格好、したことないからオドオドしてしまう。
大丈夫かな、パンツ見えてない？

頭にもフリフリついてるし、邪魔だなあ



「ねえ、私のファスナーも上げて」


『あ、おっけ』




『・・・うん、かわいい』



「アンタに言われたくないわ」





なにそれ、頑固な奴。
女子更衣室を出ると半間くんが待ってくれていた。


「じ、じゃあ私最初店番だから、」


『あ、うん頑張って！』



そそくさと教室に戻っちゃった。半間くんがいると誰も寄ってこなくなっちゃう。




「へェ、可愛いじゃん♡」


『ん、ありがとう』



半間くんは私が言った通り髪の毛を下ろしてくれていた。
やっぱりそっちの方が今の格好には似合ってる。



「校内周るかァ？」



『うん！行く!』



優しいところあるじゃん、半間くん

手を組んで歩き出した。









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