半間くんに拾われた 【 半間修二 】

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『え？』



下駄箱を出て正門を歩いていたら血だらけの半間くんがいた





「待ってた」


『いやもう学校終わったけど』






放課後に学校来ても単位は取れないんじゃないか…？
しかもそんな血だらけで口元が切れている。また喧嘩？


「細けェこたぁいいんだよ♡」


真っ黒の特攻服に金刺繍で "東京卍會" とある。



『なにそのダサい會』


「ひゃは♡Aちゃんは男のロマンをわかってねえなァ♡」




ヘルメットを渡され被れと言われる。渋々被った。



『え、それ半間くんのバイク？』

「あー？いいから乗れって♡」


誰のだよ、とツッコみたかったけどやめといた。



「しっかり掴まってろよ」


『怖くて手を放す余裕ないから大丈夫』






初めてバイクに乗る、こんなに怖いのかよ、これって。

半間くんの腰に手を回す。
嫌でも密着するじゃん、ナニコレそういう仕組み？



「出ンぞー」


『ねえお願いだから安全運て、ッ！？！？？？！？！』





しょっぱなから余裕で飛ばしやがるこの男。

死ぬかと思った、怖すぎて周りを見る余裕なかった。

風を感じる余裕もナシ、バイクのイメージだだ下がり。





「好きなオンナ乗っけてンのに事故るわけねェだろ♡」


『もうほんとむり！！！！おろして！！！！！！』


「ばはッ♡むり♡」




好きなオンナってフレーズにちょっとドキッとしたけど！！！
それよりも今怖すぎてドキドキしてるんだわ！！

ずっと半間くんの背中にヘルメットくっつけて、
半間くんの小さいお尻を見てた。

前を向く勇気がなかった。怖すぎて。









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