【ＫＨ】天使が降る頃に・・ (ページ4)

今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:18,012 hit

＃３久しぶりの下界ページ4

．

ある世界の遥か上空
星に囲まれた人間には行けない城

天星城

「A」

天星界の指導者レグルスに名を呼ばれ、Aは一礼し前に出た

「君の仕事への意志は賞賛に値する」

「ありがとうございます」

「そこで・・だ」

青色の瞳がレグルスを捕らえる

「下界に下り、光のへの道を人々に導いてくるのだ。最近、下界に下り立った天使が戻らんのでな人手に困ってる」

下界での本来すべき仕事をするのは久しぶりだ
このところ、報告をまとめるだけだったから飽きていた

「承知しました」

一礼しレグルスのもとから立ち去った

「久しぶりの下界だな～」

「よかったね」

「日ごろ下界に行っている、スピカにはこの嬉しさわからないだろ～ｗ」

「ふふっ、どの世界に行こうかな」

各世界の様子が写された湖を見る
砂漠の町、ハロウィンのような町、ハートレスに満ちた城いろんな世界がうつされていた

その中で気になった世界があった

「ねぇ、スピカ」

「ん？何？」

「この世界・・・」

Aが目についたのは暗闇に光るネオン街
そこにある巨大な城、そこに住む黒コートの人たち

「あぁ、存在しなかった城ね」

「存在しなかった城？」

「この世界は、光と闇の狭間の世界で不安定な世界でもあるの。何よりここの住人はノーバディっていう闇に身を染めた人間の抜け殻・・誰もここへ降りないわね」

「闇に身を染めたから？」

「それもあるけど・・こいつらは消え去る運命よ。仮にも生きていたなら、すべての世界が狂ってしまう「ねぇ、スピカ・・」」

「私、決めた・・・存在しなかった世界にいく」

「はぁ！？あんた、話聞いてなかったの！？」

あせるスピカにAは微笑んだ

「光を導くのが天使の使命でしょ？それに、この人たちはきっと悪い人じゃないよ」

「世界の全てが狂うってことは重罪よ！？追放どころじゃない！」

「それでも・・・」

それでも救ってあげたい
この人たちは見えないところで苦しんでいる

．