【ＫＨ】天使が降る頃に・・

＃２意外な指導者 ページ3

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「『知られてしまったら・・闇に引きずり込まれる』・・」






心無き者ノーバディが集う城 存在しなかった世界
その世界をおさめるボス、ゼムナスは部屋に一人本を読んでいた



パラッ



数分おきに聞こえるページをめくる音

しかし





コンコン



「ゼムナス入るぜ〜」



機関の�２シグバールが入ってくる



「なんだ」



そっけなく答え、入ってくるシグバールをひとみするとまた本へ目線をうつす
シグバールは「報告書置いとくぞ」と言い、ゼムナスの読んでいる本が気になったのか覗き込む



「また、読んでるのか・・暇があれば読んでるよな。一体何周目だってハナシ」


「５周・・だったかな」


「読みすぎだ」




天使の星・・・ってタイトルからして指導者は結構ロマンチックだなとシグバールは思った



「シグバール」



「な、なんだ」



思ったことがばれたのかと冷や汗をたらす
ゼムナスは口許を緩め言った



「光の存在の天使がいるなら、その逆の悪魔はいるのだろうか」




「は？」




「ふっ、なんでもない。行ってもいい」



なんだったんだと頭をかきながら部屋をでる
また一人となった部屋で空に浮かぶキングダムハーツを見上げると


「天使がいるならば、見てみたいものだな・・」





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