【ＫＨ】天使が降る頃に・・ (ページ20)

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♯19生まれ落ちた彼ページ20

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「どうしてここに？」

Aとの再会が嬉しかったのか、何故ゼムナスといたのかは聞いてこなかった

「強くなったね」

「ああ」

ニコッと笑うソラにAも微笑み返す

「これなら、アンセムを倒してリク君助けれるね」

「な、なんでそれを…」

「ふふっ、私はなんでも知ってま～す」

Aは闇の回廊を開き入っていく
しかし、入る直前にソラに振り向き

「長居すると、怪しまれるから帰るけど…ソラ!!これからどんな戦いが始まるかわからないだろうけど、友を…光を信じて!!全ては心のままに」

伝えたいことはそれだけ…
そう言い闇の回廊へ姿を消した

「大丈夫かなぁ…」

状況が理解できてないドナルドは不安そうに言う

「ゼムナス様…行くの早い…」

ゼムナスに追い付こうと、走っていくもののゼムナスの姿は見えない

「…………まさか」

Aは１つの答えが浮かんだ

おそらく、ゼムナスは存在しなかった城に帰ってない
トワイライトタウンにいるのでは？

きっと"彼"が生まれ落ちた

「行き先変更」

踵を返し、トワイライトタウンへ向かった

ゼムナスの奴めんどくさいの俺に押し付けやがって

新入り…ロクサスは黙って遠くを見つめていた

目線の先は三人の子供

「なんだ？あのアイスが欲しいのか？」

ロクサスは黙ったまま
アクセルはバリバリと頭をかきむしると

「丁度いいところに来たなA」

「人任せはダメだよ」

「わーってる。こいつロクサスっつーんだけど、見ての通り意識がはっきりしてない」

「そこで、一人じゃ対応しきれないから私に手伝えと」

やれやれ、とため息混じりで言うとボーッとしてるロクサスに向かって

「初めまして、ロクサス。私はA」

「A……」

「そう。記憶した？」

冗談でアクセルのマネをする

「A……アクセル…」

相変わらず、ロクサスの意識ははっきりしない

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