占ツクの作品について 及び小説を上手に書くためのコツ

二重人格設定について ページ35

二重人格設定って意外に多くありますよね。
作者も嫌いではありません。二重人格設定で小説を書くのは正直楽しいです。
ですが少々、二重人格の捉え方が間違ってきているように感じます。

そもそも二重人格(多重人格)というのは、本来体の持ち主である人間がストレスや恐怖に耐え切れなくなり、その負担を代わりに受け持ってくれる存在…つまりは別の人格を作り出すことです。

新たに作られた人格は元の人格を守るために生まれたので、元の人格を傷つけるようなことはしません。寧ろ、この世の誰よりも元の人格を大切に思っています。

つまり、多重人格というのは余程のストレスや恐怖がなければ生まれません。そう簡単にポンポン現れるのはおかしいのです。

また占ツクでよくある、「怒ると豹変する」や「突然一人称や態度、口調が変わる」というのは厳密に言うと二重人格ではありません。二重人格とは『ひとつの身体に二人の人間が住んでいる』という認識になるのでそんなに簡単なものではないです。

もし二重人格者にしたい場合はそれなりの重い設定を付けましょう。また二重人格者の元の人格は自分が多重人格者である自覚はなく、逆に新たに作られた人格は自覚しているケースが多いみたいです。

作り出される新たな人格には様々なパターンがありますが、
・ストレスや恐怖により、自分の幼い頃など「自身」が新たに人格として生まれる場合。
・自身に劣等感を抱き、周りで輝く人間の人格を無意識に自分の中に作り上げる場合
この二つが多いようです。作者は後者は虐待を受ける子供が兄弟に抱くパターンが浮かびました。

多重人格者にする場合は重い設定が付き物。
これを忘れないようにしてください。

余談になりますが多重人格というのはイマジナリーフレンドとある種似ているのかもしれませんね。

ニーナさんより補足がありましたので加筆、
多重人格は、トラウマからきているため、同じ体験をしたりすると人格が現れたりすることがあるみたいです。周りの人から見れば都合のいい時に現れたりするので、演じていると勘違いされることも良くあるらしいです。

ユエリアさんより追記。
怒ると豹変はあまり見られませんが、突然あなたは誰？となったりするそうです。もう一人の人格の声が聞こえるなどもあるそう。

※作者は多重人格について専門的な知識は持ち合わせていません。あくまで小説で読みかじった程度です。

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