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運動会の後、降谷家の夕食に呼ばれたのだが、自分も料理を手伝うことに。
一人暮らしの長い自分が言っていいことではないが、苦手だ。
「じゃあ今日は(人1)がつくるね!」
…え?
「Aちゃんが?」
「ああ、オムライスはうちの定番料理だからな。何度も一緒に作っているうちに覚えたらしい。」
いつもは俺が補助をしているが、今日はお前が助手だな、風見。と言われ、
「(人1)はお米とぐから、かざみお兄ちゃんはにんじん切って!」
にんじんのみじん切りに四苦八苦しているうちに、炊飯器をセットして、水にさらしていた玉ねぎを切り始めるAちゃん。
自分より手際がいいんだが…。
手が切れない包丁でゆっくり慎重に切る様子はまだ小学生なのに、料理に慣れているのは作業の効率のよさで分かる。
その間に降谷さんは手早くサラダを作ってしまうし、完全に負けた気分だ。
卵はそれぞれ焼くことになった。
降谷さんのは完璧な薄焼き卵。Aちゃんのは焼きムラのある少し厚めのもの。
そして自分は…、
「かざみお兄ちゃんちょっと下手だねぇ」
返す言葉が無い。
卵を薄く広げるのが難しく、穴が空いてしまった。
その卵の上にAちゃんによって眼鏡をかけたハートが描かれた。
かわいくできた!と笑顔で見上げられたが、正直なところよく分からない。
一日の中で料理が一番疲れたが、いつも一人で食べるものよりは遥かにおいしかった。
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藍原春陽(プロフ) - 桜猫さん» いえいえ、意見はどんなものでもありがたいです!頑張りますね! (2019年10月29日 20時) (レス) id: 0a284fbc63 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 藍原春陽さん» そうだったんですね!そうとは知らずごめんなさい…頑張ってください! (2019年10月29日 16時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
藍原春陽(プロフ) - 桜猫さん» 感想、アドバイスありがとうございます。なるべく台本書きにはしたくないので、もっと文章だけで誰の話か分かるように頑張ります。実はこの物語はあと少しですが、これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月29日 10時) (レス) id: 0a284fbc63 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 最高です、目の保養です、余計なお世話ですがお話で安室さんや風見さんなどに視点が変わるときは題名か1ページの一番上に降谷sideとか梓視点といらたら分かりやすいです。 (2019年10月29日 0時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 風見さんカワイイ(*´ω`*) (2019年9月16日 18時) (レス) id: e6875614e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍原春陽 | 作成日時:2019年5月24日 16時