【名探偵コナン】ゼロの愛し子 番外編【降谷零】

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数日一緒に走る練習をして、(人１)は少し速くなった。

さすが小学１年生。伸び盛りだ。

「あのね！今日のかけっこのれんしゅうで、２番だったの！」

これまでは６人で走って５か６位だったのに。

すごいじゃないか！と褒めて撫で回した。

「それでね、はい！」

と渡されたのは、運動会の駐車場などの案内のプリントだった。

「よし！この日は絶対休みを取るからな！」

その会話をした次の日、上司に休みの申請をした。

…結論からいうと、丸一日の休みは取れなかった。

「その日はこの書類仕事を終えるまでは休みは取らせない」と言われた。

早朝からやっても昼前に終わるかどうか…。

絶対終わらせてやる。

俺が(人１)の出番に間に合わなかった時のために、風見をビデオ係に任命した。

帰ってその事を(人１)に伝えると、プログラムらしきものを見て、わかった、と項垂れた。

罪悪感に胸を打たれつつプログラムを覗き込むと、一年生のかけっこが昼休みの２つ前に設定されていた。

「(人１)、それでも来てほしいって言っていいんだぞ。練習の成果を見るためにも、かけっこまでには行けるようにする。」

そう言うと(人１)はそっと顔をあげて、

「じゃあ、これからもれんしゅうがんばるから、ぜったいかけっこ見に来てね！」

「ああ、絶対行く」

そう微笑んで頭を撫でた。

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