検索窓
今日:9 hit、昨日:8 hit、合計:171,987 hit

ページ12

波土がステージを使っていて出てこない、とマスコミも一人入ってきて少し騒ぎになった。

話していて騒ぎが落ち着いた頃、定期点検の消防士がスタッフの制止の声も聞かずにホールの扉を開けた。

「うわーーー!!!」

なんだなんだとホールの中を覗いて見ると、波土が首を吊って亡くなっていた。

「見るな!」

とっさに叫んだが、時すでに遅し。

「キャーーーー!!!」

女性特有の高い悲鳴が響いた。

警察の職業柄か、事件の真相を解明しなければとホールに入った。

ある程度の事件の概容を理解したところで警察が来て事件整理をし始めた。

一度ホールから出て気づいた。(人1)が蘭さんたちになだめられている。

「(人1)!」

駆け寄ると(人1)は声もでない様子で震えていた。

きつく、きつく抱き締めた。

人が無惨にころされた現場を初めて見たのだ、怖いに決まっている。

動かない人を見て、亡くなった両親を思い出したのかもしれない。

…俺が、側にいてあげなければいけなかった。

俺が(人1)を守ると決めたんじゃないか。

そもそも組織絡みの件に連れてきたのがいけなかったのだ。

後悔と自己嫌悪に苛まれながら(人1)を抱き上げる。

「…ごめん、ごめんな。怖かっただろう。」

(人1)は、声を出さずに俺の肩を涙で濡らして、震える手を俺の首に回してすがり付いていた。

〃→←〃



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (244 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1083人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 子供
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藍原春陽(プロフ) - 桜猫さん» いえいえ、意見はどんなものでもありがたいです!頑張りますね! (2019年10月29日 20時) (レス) id: 0a284fbc63 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 藍原春陽さん» そうだったんですね!そうとは知らずごめんなさい…頑張ってください! (2019年10月29日 16時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
藍原春陽(プロフ) - 桜猫さん» 感想、アドバイスありがとうございます。なるべく台本書きにはしたくないので、もっと文章だけで誰の話か分かるように頑張ります。実はこの物語はあと少しですが、これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月29日 10時) (レス) id: 0a284fbc63 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 最高です、目の保養です、余計なお世話ですがお話で安室さんや風見さんなどに視点が変わるときは題名か1ページの一番上に降谷sideとか梓視点といらたら分かりやすいです。 (2019年10月29日 0時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃 - 風見さんカワイイ(*´ω`*) (2019年9月16日 18時) (レス) id: e6875614e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍原春陽 | 作成日時:2019年5月24日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。