86.どっちかなんて選べない ページ37
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『……重荷にならない?』
「なんでよ。好きな人がそばに居てくれるって、それだけで最高の癒しじゃん」
『だって、私は普通の、一般人で…「うるさい」
蓮の両手が私の頬を包む、
ちゃんと目と目が合うように顔を上げさせられて。
タレ目で優しい瞳。私を見つめる彼はとっても甘い顔をしている。……あぁもう、すごい好きだ、
「俺と付き合うの、不安?」
『、正直言うと、不安。』
「うん、わかるよ。Aが俺の仕事のこととか色々考えてくれてるの。だから俺、Aのこと好きになったんだし。」
「外に出る時は俺らよりも俺らのこと気にかけてくれるし、でも家にいる時は普通に接してくれるでしょ?優しい子だな、って思ってた」
「でももう、友達のままじゃ嫌なんだって。Aのことこうやって触れたいし、抱きしめたいし、ちゅーしたいし、」
『ちょ、ストップ!ねぇ、恥ずかしい。』
抱きしめたいもちゅーしたいも、やばいって。
蓮の表情は変わらずだけど、
とんでもないこと言ってるのわかってるだろうか。
「全部言わせて。好きだから。
Aが他の人のものになるの、考えたくない。」
私、蓮に甘えていいんだろうか。
こんな素敵な人と、釣り合うんだろうか。
「俺は絶対、幸せにする自信あるよ」
そう言って、ふわりと笑った彼にきゅんとして。
あぁ、この人なら本当に幸せにしてくれそうだ、そう思った。
『……私も、蓮が他の人のところにいったらやだ』
「うん。」
『蓮のお仕事、一番近くで応援してもいいかな、』
恥ずかしくなって、「見ないで」って言うみたいに蓮の目を自分の手で覆った。
唯一見える彼の口は、すーごい緩んでる。
「A?顔みたい」
『やだ。恥ずかしい。』
「じゃあちゅーしていい?」
『っ、それもだめ!』
「やだ。する」
そう言って私の手をいとも簡単に外して、
「もう俺の彼女だね。」
今日一の甘い顔を見せた彼はそっと私に口付けた。
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芹那(プロフ) - mさん» mさま、有難いお言葉...ニヤついてしまいました・゚゚(>_<)゚゚・目黒くんのこと上手く書けていたのでしょうか( ºΔº ;)いつもヒヤヒヤしながら打ち込んでいたので嬉しすぎます、、Twitterまで、、ありがとうございます!コメントに癒されました。。頑張れます。。 (2020年9月23日 20時) (レス) id: 35aa7b3638 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 全然目黒担じゃないけど、芹那さんのかくお話の目黒蓮が想像の目黒蓮すぎて好きです。お話いつも楽しく読ませていただきました!完結になってしまったの寂しいのでTwitterをフォローしてしまったぐらいに好きです。笑 (2020年9月22日 23時) (レス) id: 3ffce78c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芹那 | 作成日時:2020年9月6日 21時