81.突然の来訪者 ページ32
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たつやさんと別れて、家までの帰路。
送ってくれると言った彼を断って、
ひとりでとぼとぼと歩く。
片手にはたつやさんから貰ったバングルのショッパーとプリンくんのぬいぐるみの袋。
返そうとしたら「これは持っといて欲しい」って、言われてしまった。
……申し訳ないな、
そろそろ家に着く、と思った時に思い出したのは部屋の鍵のこと。
「………やば。」
蓮と喧嘩っぽくなってしまって
「鍵閉めて郵便受けに入れといて」なんて言ったけど、私はどうやって家に入ればいいんだ?
戸締りのことばっかり考えて、
自分の帰りのことをすっかり忘れていた。
……バカじゃん。
あいにくスペアは元彼が持っていて、返してもらってない。
蓮のことだから閉め忘れてるとかありそうだな……と、僅かな希望をもって部屋の前に。
「開いてますように…!」
ガコン、
硬い、無機質な音。
……あぁしっかり開いてない。
「A?」
聞きなれた声。
でも、1番聞きたくない声。
久しぶり聞いたその声の主は
「……ゆ、うと…」
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芹那(プロフ) - mさん» mさま、有難いお言葉...ニヤついてしまいました・゚゚(>_<)゚゚・目黒くんのこと上手く書けていたのでしょうか( ºΔº ;)いつもヒヤヒヤしながら打ち込んでいたので嬉しすぎます、、Twitterまで、、ありがとうございます!コメントに癒されました。。頑張れます。。 (2020年9月23日 20時) (レス) id: 35aa7b3638 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 全然目黒担じゃないけど、芹那さんのかくお話の目黒蓮が想像の目黒蓮すぎて好きです。お話いつも楽しく読ませていただきました!完結になってしまったの寂しいのでTwitterをフォローしてしまったぐらいに好きです。笑 (2020年9月22日 23時) (レス) id: 3ffce78c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芹那 | 作成日時:2020年9月6日 21時