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73.バナナの妖精 ページ24













「なにしよっか、映画でも見る?」
『あ、私観たいのありま……る、』

「ありまる。」
『、…っある!あー!敬語じゃないの慣れない、』
「ふふ、まぁ徐々にね、慣れてってよ。じゃあAちゃんの観たいの観よう?」




そう言って目を細めて笑うたつやさんは、やっぱりかっこいい。

少しだけ浮ついた気持ちで先を歩く彼の後を着いていけば、「ちゃんと隣に来てよ」と笑われた。…恥ずかしい、














映画館の座席に着くと、公開してから結構経っているからか人はまばらで、前後ろ左右には誰もいなかった。

たつやさんはメロンソーダを、私はオレンジジュースを手にして座る。







『これは私が出します!』
「いいから。あ、じゃあ売り場並んどいて。ジュース飲みたい」



『じゃあ、カルピスとメロンソーダのレギュラーで!』
「これでお願いしまーす」
『ちょ、私が出すって、』






宣言通り、映画のチケットも飲み物も財布を出させて貰えなかったけど。…本当にこれでいいんだろうか、



「ドキドキすんねー、恋愛映画なんて久しぶりだわ」とほくほくしてるたつやさん。
まだ予告映像しか流れていないのに、彼のメロンソーダはもう半分なくなっている。






『普段あんまり映画来ません?』

「いや、来るよ。俺ミニオンとか好きなのよ」

『あーあのバナナの妖精みたいなやつ!』

「そーそー!でもあれって実際バナナじゃないんだよ」




ウキウキしていたのもつかの間、
あ、もう始まるからその話はあとで。って
館内が暗くなると同時にマスクを外したたつやさん。

あの黄色いの、バナナじゃないんだ…







74.立ち止まった先→←72.たつやさん



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設定タグ:SnowMan , 目黒蓮 , 深澤辰哉,ラウール   
作品ジャンル:恋愛
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芹那(プロフ) - mさん» mさま、有難いお言葉...ニヤついてしまいました・゚゚(>_<)゚゚・目黒くんのこと上手く書けていたのでしょうか( ºΔº ;)いつもヒヤヒヤしながら打ち込んでいたので嬉しすぎます、、Twitterまで、、ありがとうございます!コメントに癒されました。。頑張れます。。 (2020年9月23日 20時) (レス) id: 35aa7b3638 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 全然目黒担じゃないけど、芹那さんのかくお話の目黒蓮が想像の目黒蓮すぎて好きです。お話いつも楽しく読ませていただきました!完結になってしまったの寂しいのでTwitterをフォローしてしまったぐらいに好きです。笑 (2020年9月22日 23時) (レス) id: 3ffce78c9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芹那 | 作成日時:2020年9月6日 21時

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