アイドルに恋した結果��

70.おすすめ ページ21

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「ここでもいい？」



深澤さんが指さしたのは、
�� 家系ラーメン �瓩肇妊�デカと書かれた看板。

ラーメンは好きなんだけど、食べたい！と思うのは女ひとりじゃ入りにくそうなお店ばかりだから、なんだか嬉しい。





『こういうとこ来てみたかったです！』

「よしゃ、じゃあ入ろ。」




暖簾を潜れば、「らっしゃい！」と景気のいい声で出迎えられる。スーツをきたサラリーマンたちだったり、一人で来ているおばさんだったりがちらほら。

……女の人でも普通にいるもんなんだな。若い子は居ないけど、







「Aちゃーん、なににする？」


深澤さんが券売機を指さす。

写真も飾ってあって、どれも美味しそう。あぁ…選べない……




そんなわたしの心の声を知ってか、
横で見ていた深澤さんはぷはっと笑い出して。





「Aちゃんって優柔不断？」
『んーバレました？』

「そんな険しい顔してたらなぁ。俺はねーこの濃厚豚骨醤油か、…そうだな、つけ麺もオススメ」





細長い指でちょん、と写真を指す。
……どっちも美味しそう、






『せっかく選択肢をふたつに絞ってくれたのに申し訳ないのですが、そのふたつでさえ選べません。』

「なんでだよ！笑 じゃあこのふたつ頼もっか。シェアしよー」



お金を投入して、間髪入れずにふたつ続けてボタンを押すから「あ、お金！」とお財布を出そうとしたのに、彼の手によって制止される。






「いーのいーの、Aちゃんは今日財布出さなくていいから！」
『何言ってるんですか、それはダメですよ！』
「あーもうお客さん来た、邪魔になる」




そう言いながら背中を押されて
しぶしぶと席に向かったけど…お客さん、来てないよ。






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