65.もう一人の相手 ページ16
✧
次の日の朝、7:12。
目覚めれば、昨日の夜にベッドまで運んだナツミの姿が横にあった。
……結局全然寝れなかった、多分合計しても2、3時間しか寝てない。気だるい体を起こして、鏡の前に座る。
『あぁー…隈が酷い、』
最悪だ。
今日は深澤さんと会うのに、こんな顔して行くなんて申し訳ないな、
……これも全部蓮のせいだから。
あの後、ラウの気が済むまで花火をして
蓮とは「おやすみ」とだけ言葉を交わして別れた。
だから壁はさんで向こう側には蓮とラウが寝ているはず。
多分あの二人もまだ寝てるだろうし、朝ごはんまでにはまだ早いから、先に準備しちゃおっかな。
深澤さんは今日の昼頃に
わたしの最寄りまで迎えに来てくれるらしい。
昨日「免許ないから早く取るわー!ごめん!わら」って送られてきてた。かわいい。笑
深澤さんは大人だからわたしももうちょっと大人っぽくしようかなー、って慣れないコテを使って、髪の毛を波打ちにしてみる。
……おぉ、案外上手いじゃん私。ヘアスタイリストとか出来ちゃうんじゃない?
なんて、心の中で自画自賛。
最近暑くなってきたから今日はショートパンツでも履こうかなー…
「んー……A〜…?」
起きているのか、まだ寝ているのか
よくわからないナツミが私の名前を呼んだ。
『なーに、ナツミ?まだ朝早いよ?』
「あんたがー…ゴソゴソ言ってるからー…」
『え、それはごめん。』
目を擦りながらゆっくり起き上がった彼女はわたしの存在を確認すると、目をぱちくりさせた。
「え、なに…どっか行くの?」
『あー…ちょっと、ね』
「え?え?目黒蓮と?もしかして目黒蓮とデート?」
掛け布団に足をからませながら
こっちに歩み寄ってきて一人でキャーキャー言ってる。
…その目黒蓮とは、今現在少し気まずい状況なんですけどね、
『蓮じゃないよ、…別の人』
「は?待って。どういうこと詳しく聞かせなさい」
クローゼットに掛けた手を引かれて、並んでベッドに座る。寝起きなのに恋バナになると朝夜関係ないんだから…
✧
3134人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芹那(プロフ) - mさん» mさま、有難いお言葉...ニヤついてしまいました・゚゚(>_<)゚゚・目黒くんのこと上手く書けていたのでしょうか( ºΔº ;)いつもヒヤヒヤしながら打ち込んでいたので嬉しすぎます、、Twitterまで、、ありがとうございます!コメントに癒されました。。頑張れます。。 (2020年9月23日 20時) (レス) id: 35aa7b3638 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 全然目黒担じゃないけど、芹那さんのかくお話の目黒蓮が想像の目黒蓮すぎて好きです。お話いつも楽しく読ませていただきました!完結になってしまったの寂しいのでTwitterをフォローしてしまったぐらいに好きです。笑 (2020年9月22日 23時) (レス) id: 3ffce78c9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芹那 | 作成日時:2020年9月6日 21時