アイドルに恋した結果��

63.行かないで ページ14

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ーーー急なんだけどさぁー、…明日って空いてる？



少し心配げに伺うような深澤さんに、
あー明日は土曜日でナツミと朝まで飲むからってバイトも休ませてもらったんだよね。結局ナツミは寝たけど、







『バイトも大学もないですよ』

ーーーまじ？実は俺も明日急にオフになったのよ。当分一日オフってないと思うからさー、良ければデート……じゃないよね、遊び行かない？




�� デート �瓩噺世┐仍笋�怒るのをわかってか、�� 遊びに行こう �瓩板�正した電話の向こうの彼が何だか可愛くて、思わず顔がほころぶ。







『そうですね、約束してましたし』

ーーーいいの？え、いいの？

『ふふ、なんでですか？そんな驚かなくても、』

ーーーだってー、急だったからさ。







嬉しそうに笑う深澤さんの顔が想像できる、


普段飲み食いしてる姿しか見たことないから、普段の深澤さんって何をするのか楽しみだ。






『明日楽しみにしてますね、』

ーーー可愛いこと言うのね。おじさん困るわ。

ーーーじゃ詳しい時間とかはラインすんね。

『はい、ありがとうございます！また明日、』

ーーーん、またね。








…






「誰？」


通話を切れば、ひょいっと覗かれたスマホの画面、
近づいた顔に驚いてよろけそうになる。







「……男？」

『男っていうか、』





『……深澤さん、？』






私の声に、こっちを向いた蓮と視線が交わる。








「ふっかさん？」
『……うん。』



首を縦に揺らせば
「はぁ…」と分かりやすくため息をつかれて、







「なに？明日会うの？」





って。なんでそんなに拗ねてるの？

蓮のこと、全然わからないよ、








『前から約束してたの、遊ぼうって。』

「行かなきゃダメなの？」

『ダメだよ。普通にわたしも行きたいし、』





なんでかうるうるとした瞳に見つめられて、心が揺らぎそうになる。




















「……さっき俺が勝ったんだから。


明日は行かないでよ」








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