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「Aいっつも紫耀のこと見てたから」
優太さんがぽつりと呟いた。
「え…？」
「だから。Aの片想いの相手は紫耀なんじゃないかって思った」
「なるほど…」
私がいつも紫耀のことを見ている。それは間違っていない。
サークルの飲み会ではどんなに席が離れていても紫耀のことが気になってついつい目で追っていたから。
優太さんはもう確信していたのだろう。私の想い人が誰かなんて。
「結構分かりやすかったですかね…他の人にも気づかれてたらどうしよう」
「いや、それは大丈夫だろ。多分気づいてんの俺だけ」
ならいいんだけど…。これからは少し気を付けておかないと。
「それにしても紫耀も片想いしてるんだなんてな〜。やっぱ意外だな」
それを聞いてハッとする。
「それもみんなには内緒で！」
「分かってるって」
優太さんはグッドポーズを取り笑顔で返事をした。
私が紫耀を好きだと認めてしまったから必然的に紫耀にも好きな人がいる、ということになる。
好きな人がいるんです
でもその人にも好きな人がいるんです。
優太さんにこう伝えていたからだ。
あの時、泣きそうだったな…私。
紫耀の片想いのことを間接的に誰かに話してしまってなんだか申し訳なくなる。ごめんね、と胸の中で謝るしかない。
「じゃあ紫耀と何かあった「もうこの話はおしまいです！」
「え〜なんでだよー」
紫耀とのことを聞き出そうとする優太さんの言葉を遮った。
優太さんには話せない。私はきっとオブラートには包めないから。
「だって私ばっかり話してるじゃないですか。優太さんはどうなんですか？」
無理矢理だっただろうか。いや、わりと自然に話題を変えることができたと思う。
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來(プロフ) - やんやんさん» とっても好きな作品と言ってもらえてとても嬉しいです(^^)切ないですよね…。これからも切ないシーンが出てくると思いますがお付き合いお願いします(>_<) (2020年10月6日 23時) (
レス) id: 77d7f96759 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - munさん» 二人とも好きな人が原因で辛くなってるんですよね…。自分でも書きながら切な！！って思ってました… (2020年10月6日 23時) (レス) id: 77d7f96759 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - 初子さん» はじめまして。ドキドキをお届けできているようでよかったです！ありがとうございます(TT) (2020年10月6日 23時) (レス) id: 77d7f96759 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - いつも涙ポロポロ出しながらぎゅーんと切なくなりながら見ています（ ; ; ）とっても好きな作品です。 (2020年10月6日 21時) (レス) id: 97979cb1f9 (このIDを非表示/違反報告)
mun(プロフ) - 44ページの最後、お互い苦しいでしょうね・・・平野君にとっても嫌だし、それを聞いてしまった夢主も嫌だろうし・・・なんだかとても切ないです。 (2020年10月5日 17時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來
| 作成日時：2020年9月16日 22時
