きみのために*KN ページ10
バタン。と無機質に扉が閉まる。
和也「…」
自分に『嫌い！』と投げてきた彼女の携帯を拾い上げる。
・
・
A『少しは「ついてこい！」って言えないの？』
悲痛な叫びは届いているはずなのに、心の隅っこをこそぐったくさせて口角をあげてしまった。
なんで笑うの？っていう顔。
はっ、と思ったときにはもう遅かった。
・
・
…まさに、言おうと思ってたんだよ。
和也「…ついてこい。」
誰もいない部屋にポツン、と自分の声が出る。
今更言っても遅いのに。
一人で言っても遅いのに。
・
社会人1年目になる人間がついてこい、なんて傲慢なこと言っていいのかわからなかった。
でも、もう2度ときみを失うなんて考えれなかった。
・
・
・
誰とも比べてないよ。
ましてや過去の女の子なんて。
誰とも遠距離してないよ。
きみと離れることを考えれなかった。
・
・
『心細い思いをさせるかもしれない、窮屈な生活をさせるかもしれない。
でもAと離れたくないんだ。
だから、一緒に大阪に来てほしい…。』
用意していた言葉は使われることなく、心の中でぐるぐると巡る。
・
ぎゅ、と彼女の携帯をにぎりしめる。
『カズなんて、大っきらい！』
泣き虫なところが、唯一嫌いで。
今日も泣きそうになってた。
でも、なかなかった。
泣くよりも怒りがこみ上げている感じだった。
まさか、あんなに怒るとは思わなかった。
・
・
・
和也「ん…」
もう一度君を失う夢を見た。
夢でよかった。
寝てただけで。
いつの間にか真っ暗になっていた外を見て、戻ってくる気配のないAを思う。
和也「お前の持ち主は、いつくんの…。」
携帯に話しかけても意味がない。
と、思ったとき。
・
・
・
和也「……は、」
・
・
・
真っ暗だった画面にLINEの通知。
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ルナ(プロフ) - ともさん» ともさんありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2019年5月13日 10時) (
レス) id: c0bbb29192 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ルナちゃん21歳のお誕生日おめでとうございます。 (2019年5月11日 13時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - まなさん» まなさん、コメントありがとうございます。拙い内容ですが、これからどうぞよろそしくお願いします (2019年2月8日 23時) (レス) id: c0bbb29192 (このIDを非表示/違反報告)
まな - ルナさんおかえりなさい！はじめまして。辞められる方が多い中で取ってきてくださってありがとうございます！自分のペースで頑張ってくださいね！ (2019年2月7日 23時) (レス) id: f82210f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2019年2月7日 22時
