２度目の初恋 (ページ6)

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冷静と情熱の間ページ6

「ラテ、ふたつ。あ、ひとつは大きい方で」

大きいのじゃないと、多分たりないよね。
お砂糖、いるかな

私はマネージャーではないから細かいことは知らないけど

何で寝てたんだろう...
練習室にいるのに音楽もかけないで
ひとりで何してたんだろう

なんだかすごく、気になった

ーー

おまたせ～と言って扉を開けると
今度はガンガンに響く音楽に合わせて踊っていた

邪魔にならないように入り
黙って腰を下ろす

スニーカーと床が擦れるキュッキュという音を聞きながら
甘くしたラテをちびちび飲む

これ、新曲かな
もう振り、覚えたんだ
さすが。早い

なんてことを思いながら見ていると
音楽が終わり急に静かになる

「ごめんね、途中で入ってきちゃって」

C「あ、全然。気がつかなかった」

タオルで汗を拭きながら
大きな体が私の隣に体育座り

C「ありがと…ってこれ、ホットじゃん」

「え？アイスラテが良かったの？」

C「当たり前だー！今まで踊ってたんだから、暑いんだよ」

「だってさっきまで寝てたじゃん」

C「は？寝てないし」

「目、つぶってそこに座ってたの見たもん！」

C「あれは寝てたんじゃなくて、瞑想だ！」

さっきまでのきみは青白く静止していたのに
急に熱くなり赤くなる

子供なんだか、大人なんだか
コロコロ変わる様子が面白い