２度目の初恋 (ページ33)

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残念ながら、という関係でページ33

母と話している間

チャンミンは静かに船が作り出す波のうねりを追っているようだった

と、私の視線に気がついたチャンミンが

こっちを向いてニコッとする

「残念ながら、友達と…」

母「なぁんだ」

友達、なのかな

ニコッと笑ってる君は、私の友達？それともただの同僚？

それ以外の可能性があるのかどうかさえもわからない

母「そろそろ良い人が見つかると良いわね」

「はいはい」

母「アイドルでも大歓迎よ♪」

呆れた顔をしながら電話をする私を見て

チャンミンがじわじわと近づいてくる

C「大丈夫？まさか仕事の電話？」

「ううん、大丈夫」

母「え？なに？だれ？」

「もう切るね」

C「ごめん、邪魔した？」

「お母さんだった」

C「え？お母さん？」

「早く切りたかったから、ちょうどよかったよ」

はぁ…とため息をついてしまう私と

不思議そうに私を見るチャンミン

「だってさ、そろそろ良い人ができると良いわね、だって～」

私は笑いにしたくて冗談ぽく言ってるのに

真面目な顔で聞いてる

「両親が新しいマンションに引っ越したら、私の部屋はもうないからねって。もう帰る所なくなっちゃう」

C「結婚…」

「え？」

C「して欲しいんだね、Aさんに

「心配なんじゃない？適齢期逃さないでね、って余計なお世話」

こんなつまらない話してごめん

目の前に広がる海と空は

これから始まるバケーションをどんなものにしてくれるんだろう

この旅で私は

君に恋をしてしまったらどうしよう