２度目の初恋 (ページ12)

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C：２度目の雨の日にページ12

あの「瞑想」を覗かれた、あの雨の日から２度目の雨

今日は来ないのかな…
なんて、ちょっと気にしてる

誰もいない時間を選んでこの練習室に来た

ストレッチをして、音楽を一回りかけて
鏡に背を持たれて目を閉じた

ガチャ…

トコ、トコ、トコ…

この足音だ

C「またか」

「えっ、ごめん、邪魔だったかな」

密かに、来ないのかな、なんて待ってたのに
また来たのか、とか言っちゃう

「これ、買って来たんだ」

そう言って手渡してくれた
雨の日のアイスラテ

C「あ、ありがとう」

覚えてたんだ
この間、ホットなんか飲めるか！って言ったこと

ちょっと嬉しい

俺たちは黙って隣同士に座り
肩を並べてコーヒーを飲む

こんな沈黙だって、気まずくないから…

C「この間のことだけどさ」

「え？」

C「このままどっか行っちゃいたい、とかなんとか」

「うん…」

この返事じゃ、まだ悩んでんのかな

C「そのどっかってさ、どこでもいいの？」

「うん、どこでもいい。逃げ出したい気分だったからね」

C「じゃぁさ、ここでもいい？」

そう言って一枚の紙切れを見せた