【テニプリ】泳げ、学校を−2nd−

４８尋 ページ20

誰も、マユヤがいじめられていることを話さない

だって次のターゲットになりたくないだろうし

マユヤも話すことはない

話したら何されるかわからない

話したところで教師が親身になってくれるわけもない

マユヤは蜘蛛の糸に引っかかった哀れな虫

可哀想に、可哀想に

しかもみんなマユヤが優等生友達多数みんなに人気美羽歌をいじめている

そう思っている、だから美羽歌を助けるため、マユヤをいじめる

なんて素晴らしい友情、全ては友達を助けるため

だから何したっていい

あ「せやろ、マユヤ」

休み時間誰もいない教室

２人きり

木「栗盛さん…」

彼女は私を「Aちゃん」で呼ぶことをやめた

そうすることで自分の身を守っている

あ「今、マユヤはみんなの友情を強くするための生贄になっとる

光栄なことやな」

木「そんなの…友情じゃないよ」

あ「でも、この世の中いろんなことが多数決で決まるやろ

このクラスの放送委員は何で決めた?２人の中でどっちがえいかみんなで多数決したやろ

その子がどんなに悪い子やろうが、みんなで決めたんやからしゃーない、せやろ」

木「でも……」

まだ反論する、無駄なのに

あ「政治も基本多数決やん、大人たちが投票して票がいっちゃん多い奴が政治家になる

そいつがどんなやつだろうと、みんなで決めたことやから

みんながあんたをいじめることによって美羽歌を守れる思っとる」

木「そんなの…おかしいよ」

あ「みんながあんたをいじめることによって友情を守れる

絆が深まるそう思っとるんや、大勢がそう思ってる」

木「違う!!!!!違う違う違う!!!そんなの…違うよ……」

多数決は絶対なんだよ

マユヤ

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