第10話 切島SIDE ページ7
「なあ、輪生の個性ってなんなんだ？」
ボール投げンとき凄かったけど、増強型？
上鳴にそう聞かれ、俺はそうだよ。 と答える。
「“超向上”っつって、身体能力とか自分の体質、素質を極限まで上げられる個性だよ。 ボール投げしかあんときは使ってなかったけど」
「…でもあの記録、個性使ってなくて4位って、相当だぞ」
記録…そう言えばA、個性把握テスト4位なんだっけ。
ボール投げ以外は中学の時よりちょっと伸びただけだったから、個性は使ってないと思うけど…。
まあアイツは元が才能マンっつーか…。
「いやあ、褒められると照れるなぁ」
――
「――――ッ!?」
Aに首を掴まれ、そしてバチバチバチッと、電流が走る。
俺は咄嗟にAの手を振りほどき、一歩下がる。
ドサッ、とAの右手側で何かが崩れる音がした。
「上鳴!!」
上鳴が、気絶した!?
つか、いつの間にココに…!?
「ホントは戦闘には持ち込まずタッチして終了にしたかったんだけど…せっかくいい個性の三人がいるからね! 戦いたくなっちゃった!」
個性バリバリ使うから頑張って防いでね!
そう笑顔を向けるA。
Aの手はバチバチと音を立て、青い光が走っていた。
「電気…!? アイツ、電気も操れんのか…？」
驚いた声を上げる轟。
…そんなはずない。 Aの個性は懐柔と超向上。
電気なんて、知らない…!!
攻撃を仕掛けてくるAに轟は氷結でガードをする。
冷える空間。
上半身ほぼ裸の俺にはとても寒い。
心なしか、Aも少し寒そうだった。
「うわ、生の氷結カッコイイ! てか寒いね!!」
凍え死ぬわ、とケラケラと笑うA。
電気が…出ていない…！ 今がチャンス!!
「ねえ、人間ってみんな電気を持ってんだよ、知ってた？」
Aはにっこりと笑う。
みんな、電気を持ってる？ …一体何を…
「夏は湿度が高いから空気に含まれる水分を伝って空中に逃げていくんだけど、冬は乾燥しているから逃げずに帯電しちゃうんだ。 これが、俗にいう静電気の原因なんだけどさ」
それが…何だって言うんだ？
静電気…？ それが今、なんの関係を持っているって…
「ところで、今寒くて乾燥しているわけだけど」
―――!
『“超向上”っつって、身体能力とか自分の体質、素質を極限まで上げられる個性だよ』
まさか――
……静電気の、超向上？
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奏 - えぇ…なくなってる………;つД｀)続編が欲しいです………(ノД`)・゜・。 (8月8日 17時) (
レス) @page38 id: 197e9c1dfa (このIDを非表示/違反報告)
ルミナス - 続編はどこへ、、続きが気になる。。神様教えて (2023年1月21日 19時) (レス) @page38 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ページが見つかりませんでした！？！？続き気になる…！ (2022年8月9日 10時) (レス) @page38 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
neruB(プロフ) - 続編なくなっちゃったんですか？ (2022年5月4日 6時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 紫苑の花………花言葉は、追憶でしたっけ？（書きたかっただけ (2021年4月19日 23時) (レス) id: cfffb34543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年10月9日 1時
