第3話 夢主SIDE ページ30
委員長決め。
通常なら大した行事ではない。
前の世界でも、この世界でも面倒なだけであって特別テンションが上がるものでもなかった。
―――しかし、だ。
「A〜食堂行こうぜー」
「ごめーん、今日は普通科のこと一緒に食べるから！」
――もちろん、嘘である。
そうなのか？ じゃあ明日は一緒に食べような。
そう爽やかな笑顔で手を振ってくれる鋭に、ぼくもにっこりと笑顔で手を振る。
多少の罪悪感はあるものの、背に腹は代えられない。
なんたって、“あのキャラ”に会えるまたとない機会なのだから。
というのも、大袈裟か。
「(USJ襲撃の時に会えるだろうしね)」
携帯がポケットに入っているかを確認して校舎一階を駆け巡る。
正直まだ雄英の構造をはっきりとは理解していないため、迷い気味である。
しかし食堂付近を探索すれば、きっといいポジションが見つかる。
ぼくは誰もいない廊下の窓を開け、身を乗り出し外へ出た。
……ここ、かな。
校門から遠いが、人が見えるであろう、この位置。
誰もいないこの場所は“彼”を撮るにはベストポジションであって…
「…何してるの？」
「ゎっふぇい↑」
あっれれぇ？ 可笑しいぞお？？(コナン風)
なんでこんなところに人がいるのかな〜？
それも聞いたことある声だぞー？？ CV:羽多〇さんじゃないですかーやだ、いい声してますね(棒)
「…君も、こんなのところで何してるの？」
声のする方へ顔を見れば、今後重要になってくるであろうキャラの1人。
額の出た、紫のモサモサ頭にくっきりと浮かび出たクマが特徴のあの子ですよ、みなさん。
どうします？ とりあえず抱き締めますか(自問自答)。
「質問に質問で返すのね。 …まあ聞いた方が先に言うのが礼儀…か。
ただクラスとか食堂で…大勢の前で飯食べたくなかったから。 君は？」
「気まぐれ、かな。 少し1人でいたかったから」
嘘じゃないぞ？
1人でいないと問題だからな。
……いや、この場に一人でいるのも問題だな。 “彼”が門を壊すわけだし、疑われかねない。
まあ、今更だからいいけど。
「ふうん。 君、ヒーロー科でしょ。 名前は…輪生さん」
突如名前を言われヴェッと可愛くない声を上げる。
…いやあ、主要キャラに名前(※名字)呼ばれんの慣れない！
「俺、心操人使。 よろしくネ」
知ってますとも。 そう叫びたいのを抑え、よろしく、と短く返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏 - えぇ…なくなってる………;つД｀)続編が欲しいです………(ノД`)・゜・。 (8月8日 17時) (
レス) @page38 id: 197e9c1dfa (このIDを非表示/違反報告)
ルミナス - 続編はどこへ、、続きが気になる。。神様教えて (2023年1月21日 19時) (レス) @page38 id: d82d2213ef (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ページが見つかりませんでした！？！？続き気になる…！ (2022年8月9日 10時) (レス) @page38 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
neruB(プロフ) - 続編なくなっちゃったんですか？ (2022年5月4日 6時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
こうめ(プロフ) - 紫苑の花………花言葉は、追憶でしたっけ？（書きたかっただけ (2021年4月19日 23時) (レス) id: cfffb34543 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年10月9日 1時
