【東京卍リベンジャーズ】零番隊隊長は静かに過ごしたい。

しつこい男は嫌われるなんて誰が言った。 ページ44

｢Aー♡｣

｢Aー、俺つまんねーから付き合え｣

｢Aーー｣

あぁ、しつこい。

最近こんな調子でよく絡んでくる男、半間くん。

｢今日も暇じゃないの！！分かる！？｣

｢え、｣

｢半間くんと違ってね！私暇じゃないの！！｣

｢え、ああ、｣

｢それじゃ！！｣

急いで学校に向かう。

ちょっと言い過ぎただろうか。





やばいAを怒らしちまった。

俺が悪いよなぁ。

それでもやっぱりAが構ってくれねぇと寂しいんだよなぁ。

わがままかなぁ。

怒られたことに少ししょげたりした。

何とかしてAに許して貰わなければ、俺は、！





半間くん、戦います。





家に帰ると半間くんが玄関の前で立っていた。

生憎、今日は制服である。

見つかればいっかんの終わり。

これまでの苦労が水の泡である。

でも謝らないと、とも思ってたし、

取り敢えず電話。


｢半間くん、ちょっと話したいことがあるから公園集合でもいいかな？｣

｢俺も丁度話したいことがあったんだ｣

静かで冷静な声。

いつもの半間くんからは考えられない。

怒らした...？



支度を素早く済ませて公園へ向かう。

そこにはパーカーを着た半間くんがいた。

｢ごめんね。待たせました｣

｢最近、ごめんなさい。｣

急に敬語を使う半間くん。

｢...へ？｣

｢俺、自分の事しか考えて無かったからよ。だから、これ｣

半間くんがくれたのはいつも私がケーキを買っている所の割引券だった。

｢これ｣

｢お詫び。だから、許してくれねぇか...？｣

｢...！！私こそ嫌な言い方してごめんね。家、上がって行かない？ケーキ丁度2つあるから｣

｢！！行く！！｣

しつこい人は嫌いです。半間くんを除いて。

制服姿、見られました。→←優しいなんて、思いません...？

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