学校ですか?私情です。 ページ31
彼女、Aは愛されている。
だが、彼女の学校での生活を見たものはいない。
会う時は、私服のパーカー、制服を見たことさえなかった。
「Aー!今度学校、遊びに行っても良いか?!」
佐野万次郎がそう言っても、
「無理。来たら許さないから」
無表情ではあるが、いつも温厚なAには考えられないほどの目の冷たさから佐野万次郎は悟った。
これは、
Aの地雷である。
と。
だから、普段仲のいい人にでも彼女は私生活を知られたくないのだと、みんなから思われていた。
否、それは勘違いである。
勿論、Aの地雷ということはハッキリしているが、決して私生活に踏み入れられるのが嫌な訳では無い。
Aは、家にだっていくら来ても構わない、というほど、これと言ったこだわりはないのだ。
だが、学校にだけは来て欲しくない理由があった。
それは、
生徒会長だからである。
真面目な美人会長として有名なAが、不良と仲が良かった、なんてなると勿論、生徒からの信用、先生からの信用でさえ一気にだだ下がり。
だが、それでも別に良いとAは思っている。
Aは、今、東京卍會にいる友達を大事にしている、それは変わりない。
だが、どうしてもバレてはいけない理由があった。
それは、親にバレたら一巻の終わりだからである。
別に良いじゃないかって?
そんなこと、彼女、Aの頭の中には丸っきり無いのが現実である。
今、ダントツの成績も、運動能力も、全て、親からの指導で成り立っている訳である。
親はとてもAに期待している。
唯一の娘、という事もあるだろう、それはさぞかし大事にしているのだろう。
だから、絶対、
裏切る訳には行かない!
そんな事を思ってAは机に向かう。
面倒臭がりのAは、生徒会の仕事もそこまで真面目な気持ちで向かっているわけではないが、自分が生徒会長になったからこそには、絶対に疎かにする訳には行かない、というある意味での真面目ちゃんである。
だから、だから、
絶対にバレる訳には行かないです!
「学校に行っちゃダメ?」
「絶対にダメ!」
184人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかか。 - やっぱり寂しくなって書いてしまいました…。良ければ皆さん読んでってくれると嬉しいです!! (2022年9月9日 23時) (レス) id: dc1d0df239 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。 - この話を書こうと思って毎回開くと完結って書いてて、なんとなく寂しくなってしまいました…また描き始めようかな。もし書いたら皆さん読んでくださいますか? (2022年9月6日 21時) (レス) @page50 id: a4f06416fb (このIDを非表示/違反報告)
おかか。 - もう読んで下さったんですか?!喜んで貰えてとても嬉しいです(泣)。 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 48d7f112a3 (このIDを非表示/違反報告)
なむ(プロフ) - おかか。さん» 書いてくださってありがとうございます!ちょっとツン気味の二人可愛い……お守り最高です(笑)全然大丈夫ですよ(^^)v (2022年8月12日 23時) (レス) @page36 id: 1752203a92 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。 - 場地君と三ツ谷君分かりました!皆さんが読んでくれているお陰で楽しく書かせて貰えています。本当にいつもありがとうございます!(なむさんのコメントとても読みやすかったです!私の方こそ日本語大丈夫でしょうか…?) (2022年8月12日 22時) (レス) id: 48d7f112a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おかか。 | 作成日時:2022年7月26日 21時