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「…んえ？」
玲くんに抱きしめられている。いつでも腕の中から抜け出せそうなくらい、控えめな力でだけど。
「あのね、A、全く自覚ないみたいけど、君、女の子なんだよ」
玲くんの発言の真意が読み取れず、頭にハテナを浮かべる。
「この辺りは治安がいい方ではあるけど、もうちょっと危機感持ってくれないと…変な人がいないとも限らないし」
そこまで言った玲くんは私を抱きしめるのをやめて、こう続けた。
「インナー着てるから、その、下着こそ透けていないけど…いろいろと、目に毒だから」
そこまで言われてようやく理解した。ばっと玲くんから離れて、バスタオルを広げて自分の恰好を確認する。クールビズが導入されているため、上は白い薄めのブラウス一枚。腕や鎖骨のあたりにブラウスがはりついて、肌が透けている状態になっていた。確かに、なんか、ちょっとセクシーな感じになってしまっている。
「ご、ごめんなさい…」
「…ちゃんと気を付けなよ」
「うん…」
玲くんをちらりと見上げると、真っ赤な顔をして気まずそうに視線をそらしていた。耳まで赤くした玲くんを見て、私もかあっと顔が熱くなるのがわかる。
「お、お風呂入ってくるね」
「うん。ゆっくりあったまってきな」
その場から逃げるように自室へ向かい、着替えを手に取ってバスルームへ急ぎ足で向かった。
「…なんでこんなに心臓バクバクなってるの、私…」
脱衣所のドアを閉め、へなへなとその場にへたり込んだ。最近、玲くんに振り回されている気がする。
「まあいいや…お風呂入って気持ち切り替えよ」
服を脱いで、メイクを落とし、お風呂のドアを開ける。やさしくてあたたかい空気が脱衣所に流れ込んできて、少しだけ気が軽くなった。
自分の気持ちに気が付くまで、まだ暫くかかりそう。
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ぱる(プロフ) - milさん» お返事ありがとうございます💦大変嬉しいです！！！気長に待ってますので無理なさらないでくださいね😭作品だいすきです♡ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page33 id: c285cbd14a (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - 私生活が忙しく、頻繁に更新することは少し難しいのですが、話の内容は最後まで考えておりますので、必ず完結させる予定です☺︎気長にお待ちいただけると幸いです❁⃘ (2022年6月5日 16時) (レス) id: ca72e82a1e (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - ぱるさん» コメントありがとうございます！評価やお気に入り登録も嬉しいですが、直接言葉で感想をいただけるのはとても励みになります(^^)→ (2022年6月5日 16時) (レス) id: ca72e82a1e (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - ふと見つけて拝見させてもらいました。読むたびに鈍感な夢主ちゃんとそれに振り回される玲くんがかわいく癒されました。大変難しいとは存じますが更新していただけると光栄です。 (2022年5月25日 22時) (レス) id: c285cbd14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mil | 作者ホームページ：https://plus.fm-p.jp/u/meltyeden
作成日時：2021年6月5日 12時
