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エレベーターでエントランスホールに降り、待合スペースの椅子に腰掛け待つこと10分。エレベーターの扉が開き、先輩が小走りで駆け寄ってくる。
「待たせてごめんね。帰ろうか」
「いえいえ！全然待ってないです！」
軽く会話を交わしながら会社を出る。いつもは会社を一歩出たら、自由だーー！！って感覚になれるのに、今日は横に先輩がいて、なんとなく気まずい。まだ仕事しているみたい。早く解放されたい。
残業を振ってきた部長に対して、あのハゲー！とか軽く悪口を言ったり、だらだらと仕事の話をしつつ、二人で駅に向かう。
「そういえば石原さんって出身こっちじゃないよね？一人暮らししてるの？」
「あ、いえ、一人暮らしではないんですけど…」
「ふーん？そうなんだ。シェアハウスとか？…あ、彼氏と同棲してたりするのかな」
「かかかか彼氏！？ち、違います全然違います！！」
玲くんと住んでるってどう説明したらいいんだろう…と考えていたところに『彼氏』という単語が耳に飛び込んできて、思わず漫画のように取り乱す。
「そんなに慌てなくても」
「すみません、ちょっとびっくりしちゃって…」
恥ずかしくて俯いちゃったから先輩の顔は見てないけど、絶対笑われてる。そういう話題に免疫がないんだなって思われてそうで恥ずかしい。
なんとなく気まずい空気が流れて、無言のまま時間が流れる。駅が近づいてきたところで先輩が沈黙を破った。
「ちなみに石原さん、今付き合ってる人いるの？」
一瞬心臓がドキッとした。
「いや〜、いないんですよねそれが…いたらいいなとは思うんですけどね…はは」
愛想笑いを浮かべてそう答えながら、脳内には何故か玲くんの顔が浮かんでいた。本当になんで？？
「そう。…あのさ、もし良かったら」
駅を目前にして、先輩が足を止めて私を見つめてくる。私も歩くのをやめて先輩の方を振り返った。
「石原さんさえ良ければ、今度二人で…」
「Aー！」
先輩が何か言いかけたところで、聞きなじみのある、私の大好きな声が聞こえてきた。
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ぱる(プロフ) - milさん» お返事ありがとうございます💦大変嬉しいです！！！気長に待ってますので無理なさらないでくださいね😭作品だいすきです♡ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page33 id: c285cbd14a (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - 私生活が忙しく、頻繁に更新することは少し難しいのですが、話の内容は最後まで考えておりますので、必ず完結させる予定です☺︎気長にお待ちいただけると幸いです❁⃘ (2022年6月5日 16時) (レス) id: ca72e82a1e (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - ぱるさん» コメントありがとうございます！評価やお気に入り登録も嬉しいですが、直接言葉で感想をいただけるのはとても励みになります(^^)→ (2022年6月5日 16時) (レス) id: ca72e82a1e (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - ふと見つけて拝見させてもらいました。読むたびに鈍感な夢主ちゃんとそれに振り回される玲くんがかわいく癒されました。大変難しいとは存じますが更新していただけると光栄です。 (2022年5月25日 22時) (レス) id: c285cbd14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mil | 作者ホームページ：https://plus.fm-p.jp/u/meltyeden
作成日時：2021年6月5日 12時
