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「んー、まあ最初からAがちゃんと料理できるなんて思ってはいなかったよ？」
「そ、そんなストレートに言わなくても…」
玲くんにそう言われてしまい、がっくりと肩を落とす。
「そんな落ち込まないでよ〜。まずね、二人分の料理作るのは別に大変じゃないよ。俺が好きでやってることだし」
沸騰した鍋からせっせと灰汁を取り出しながら、玲くんが言った。
「練習すれば慣れていくよ。A、物覚えいいから。時間ある時にまた一緒に晩ご飯作ろ？休みが被ったら朝昼晩、毎食作ろうよ。いきなりできるようにならなくていいからさ、できること、ゆっくり増やしていこう。ね？」
しょぼくれた私の肩をやさしくさすり、そう言って笑いかけてくれた。
「うん…私、やればできる子だからね」
「相変わらず謎の自信だけはありますねえ」
「やればできる子なので」
「はいはい」
拗ね気味の私をなだめてくれる玲くんの、肩に触れる手があったかくて心地良い。
「やればできる子のAさん、お鍋にルーを入れてください」
「はあい」
これくらいできるもん！と言いながら、鍋にルーを割り入れた。
「いつも一人で料理してたから、今日初めてAと料理できて楽しかったよ」
鍋に蓋をして、火加減を調節し終わった玲くんが、私の方を向いてそう言った。
「料理に慣れたら一緒にスーパーに買い物に行ったりもしようね」
「買い物くらい私一人でも行けるよ！」
「かわいい娘を一人でおつかいに行かせるなんて、アタシにはまだできないわ〜！」
「うわ！玲子だ！！玲子ママだ！」
まだちょっと落ち込んではいるけれど、私も玲くんと一緒にキッチンに立つのは楽しかったし、玲くんの言う通り、ゆっくり慣れていけばいいか！と思うようにした。ポジティブだけが自分の取り柄だし、折角の週末なんだからこれ以上落ち込んでなんていられない。
「カレーまだもうちょっと煮込んだり味整えたりするから、先にお風呂入ってきな？」
「うん、そうする！」
玲くんに促され、一旦自室へ部屋着や下着を取りに行って、お風呂へと向かった。
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ぱる(プロフ) - milさん» お返事ありがとうございます💦大変嬉しいです！！！気長に待ってますので無理なさらないでくださいね😭作品だいすきです♡ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page33 id: c285cbd14a (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - 私生活が忙しく、頻繁に更新することは少し難しいのですが、話の内容は最後まで考えておりますので、必ず完結させる予定です☺︎気長にお待ちいただけると幸いです❁⃘ (2022年6月5日 16時) (レス) id: ca72e82a1e (このIDを非表示/違反報告)
mil(プロフ) - ぱるさん» コメントありがとうございます！評価やお気に入り登録も嬉しいですが、直接言葉で感想をいただけるのはとても励みになります(^^)→ (2022年6月5日 16時) (レス) id: ca72e82a1e (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - ふと見つけて拝見させてもらいました。読むたびに鈍感な夢主ちゃんとそれに振り回される玲くんがかわいく癒されました。大変難しいとは存じますが更新していただけると光栄です。 (2022年5月25日 22時) (レス) id: c285cbd14a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mil | 作者ホームページ：https://plus.fm-p.jp/u/meltyeden
作成日時：2021年6月5日 12時
