蘇る ページ7
「お願いします。」
メイク室に入って鏡の前に座りながらそう言うと
よろしくお願いします、と帰ってきた返事は
男性の声だった。
いつも雑誌の撮影の時とかは、担当してもらってたのが
女性ばかりだったから珍しいな、と思いながら
鏡越しに私の後ろに立つその人を見る。
その瞬間、自分がどうやって息をしていたかわからない。
私の後ろに立ち、ゆるく微笑んでいたのは
あのテウンだった。
テウン「久しぶり。」
私の髪を撫でながら、鏡越しに私を見つめて
小さく話すテウン。
髪の毛を触られただけで全身が強張る。
鏡越しのテウンから目が離せない。
テウン「ユリ、また綺麗になったな。」
髪の毛を撫でられているだけでも全身が強張るのに
髪をまとめて、首筋に触れるテウン。
その瞬間に、あの消し去ってしまいたい初雪の日の
汚れた記憶が鮮明に蘇ってくる。
「……いで…」
テウン「え？」
「…らないで……触らないで…」
テウン「さっきの撮影見たよ。大切な人でもいるのか？」
私の言葉がまるで聞こえていないかのように
話を続けるテウン。
こわい。
全身に力は入っているのに
指先ひとつも動かせない。
テウン「昨日電話したんだけど、番号変えた？」
昨日の登録してない番号はテウンだったんだ…
でも、今はそんなことよりもこの場から逃げたい…
こわい…ｷｭﾋｮﾝオッパ…ﾋｮｸオッパ、助けて…
〜♪〜♪
テーブルの上に置いた私のケータイが鳴り出した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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heema(プロフ) - ともさん» ともさん、はじめまして^^とっても嬉しいです。ぐだぐだじゃないですか？(泣)すごく頑張れそうです(泣)ありがとうございます。 (2012年10月9日 0時) (
レス) id: 55301c2774 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして、ともと申します。自分を閉じ込めていた私が、優しい鍵となる二人と出逢って、少しずつ心を開いてきましたね。グダグダじゃないですよ、それぞれの心が丁寧に伝わってきて、益々楽しみです。長編も大歓迎！これからも読ませていただきたいです！ (2012年10月8日 18時) (レス) id: d48d7887df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heema | 作成日時：2012年9月22日 14時
