帰れない―eh ページ41
eh「…そろそろ行こうか。」
kh「そうですね。」
肩をゆすっても起きないユリ。
車の鍵を持ってユリを抱き上げようとしたら
ｷｭﾋｮﾝがさっと割り込んできて俺に向かって笑って言った。
kh「ヒョンは運転手だから僕が運びますよ。」
eh「え。あ。」
言い返す暇もなくｷｭﾋｮﾝは上着を脱いで
俺に渡してから軽々とユリを抱き上げた。
eh「なんで上着脱いだの。」
kh「ユリに掛けてください。駐車場まで少し歩くから。」
マンネがいつのまに、こんなことを言うようになったのかな。
なんて考えてたら、早く掛けろと怒られて3人で店を出た。
店を出て、ユリの家に向かう途中。
車の中で後部座席に横になって寝息を立てていたユリが
突然むっくり起き上がった。
eh「あれ、起きた？家まで送るから寝てていいよ。」
「ん…家？帰りたくない…」
eh「え、なんで？」
「やだー。二人も来てくれるー？」
kh「ちゃんと送るよ。」
「そうじゃなくて…うう…くらくらする…」
kh「そうじゃなくて？」
「家で飲み直そう！そしたらﾋｮｸオッパも飲めるね！」
eh「や、帰れなくなるから飲まないよ。
それにユリはもう飲み直さなくていいと思うよ？」
「帰らなきゃいいじゃん！泊まってよ二人ともー」
kh「……一人で居たくないの？」
「……。」
kh「ヒョン。僕からﾄｩｷﾞヒョンに連絡するから泊まりません？」
eh「え。でもユリ酔っぱらってるし…。」
kh「このまま帰したら、一人で泣くと思います…。」
小声で俺にそう話すｷｭﾋｮﾝの言葉を聞いて
信号待ちで後ろを振り返れば、また無理して作った笑顔で
「ね！いいでしょ？」と問いかけてくるユリ。
そんな泣きそうな顔で無理に笑われたら帰れないよ、ユリ…
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heema(プロフ) - ともさん» ともさん、はじめまして^^とっても嬉しいです。ぐだぐだじゃないですか？(泣)すごく頑張れそうです(泣)ありがとうございます。 (2012年10月9日 0時) (
レス) id: 55301c2774 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして、ともと申します。自分を閉じ込めていた私が、優しい鍵となる二人と出逢って、少しずつ心を開いてきましたね。グダグダじゃないですよ、それぞれの心が丁寧に伝わってきて、益々楽しみです。長編も大歓迎！これからも読ませていただきたいです！ (2012年10月8日 18時) (レス) id: d48d7887df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heema | 作成日時：2012年9月22日 14時
