越せない―eh ページ39
ふらふら揺れるユリを見て何もできない自分に
もどかしくなって苦笑いするとユリは
グラスを置いてテーブルを叩き大声で突っかかってきた。
「ふたりともー。カムバックの苦労話はわかったけど
私のドラマは見てくれてるのー？」
ｷｭﾋｮﾝのほうを見ると、またふうっとため息をこぼしてから
ｷｭﾋｮﾝはグラスを置いてユリにゆっくり答えた。
kh「ごめんね。まだカムバックが終わったばかりで
見れてないんだ。僕は今日にでも見ようとしたけど
ヒョンが今はいいって言うからさ。録画してるよ。」
eh「やー。ｷｭﾋｮﾅ！時間なかったんじゃんか！」
kh「そうでしたっけ？まあ、しばらく仕事は落ち着くし
明日もオフだから明日の楽しみにする。…ユリ？」
ｷｭﾋｮﾝの声に気付いてユリのほうを見ようとしたら
急に肩にずっしりと重みを感じる。
ユリは俺の肩に頭を預けて寝息を立てていた。
eh「寝ちゃった…。どうする？」
kh「ユリも明日撮影ないんでしたよね？
あと1時間くらいして起きなかったら送りますか。」
eh「そうだね。…やっぱり変だよな？」
kh「…確実に、無理してましたね…。あ、テウンさんなんですけど…」
eh「うん。テウンさん、何か言ってた？」
kh「お前らより俺の方がユリをわかってやれる、みたいな。
…たぶんテウンさん、本当にユリのこと好きなんだと…」
eh「でも！あんなに傷付けたくせに…」
kh「僕もそう思ったんですけど…。
ユリの何を知ってるんだって言われて、何も言えませんでした…」
ユリから過去の話を打ち明けてはもらったけど
テウンさんよりもユリと長い時間を過ごしたわけじゃない。
俺もｷｭﾋｮﾝも、ユリのことは本気だけど
テウンさんには敵わないのかもしれない…。
やっとちゃんと向き合えるようになったと思っていたけど
こうして会っても、悲しい笑顔を見せて強がって
俺たちに甘えてくれないユリとの距離を感じた。
俺たちのどちらかじゃ、ユリの心の中に
深く根付くテウンさんを越せないのかな…。
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革ベルト
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heema(プロフ) - ともさん» ともさん、はじめまして^^とっても嬉しいです。ぐだぐだじゃないですか？(泣)すごく頑張れそうです(泣)ありがとうございます。 (2012年10月9日 0時) (
レス) id: 55301c2774 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして、ともと申します。自分を閉じ込めていた私が、優しい鍵となる二人と出逢って、少しずつ心を開いてきましたね。グダグダじゃないですよ、それぞれの心が丁寧に伝わってきて、益々楽しみです。長編も大歓迎！これからも読ませていただきたいです！ (2012年10月8日 18時) (レス) id: d48d7887df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heema | 作成日時：2012年9月22日 14時
