考えたくない ページ36
ﾋｮｸオッパに手をひかれて車に乗ると
自分のひざに、ぼたぼたと涙が落ちる。
流れる涙を拭おうとしたらﾋｮｸオッパが
頬を撫でて拭いてくれた。
「ごめんなさい…」
eh「ユリ？大丈夫だよ。」
「びっくりしたでしょ。」
eh「大丈夫だから。はい、このブランケット使って。
ご飯、食べれる？無理しなくていいから。」
「大丈夫。お腹すいちゃった。」
eh「そ？じゃあ、何食べたい？ユリの好きなものにしよう！」
「んー。焼肉！！」
eh「おっ！いいね〜決まり！！あ、ｷｭﾋｮﾝ戻ってきた」
窓の外をちらっと覗いたﾋｮｸオッパがｷｭﾋｮﾝオッパを見つけると
運転するの俺だった、と言って後部座席から降りた。
ﾋｮｸオッパもｷｭﾋｮﾝオッパも、きっと私と話していたのが
テウンだってことも気づいてるし、話も聞こえてたはずで。
それでも、問い詰めたりせず明るくいつも通りに
笑いかけてくれるﾋｮｸオッパのおかげで涙も止まった。
ﾋｮｸオッパと居ると無理して笑わなきゃ、というプレッシャーなしに
自然と気分が明るくなれる気がした。
ﾋｮｸオッパが渡してくれたブランケットを掛けていると
戻ってきたｷｭﾋｮﾝオッパが後部座席に乗り込んできた。
テウンと何を話してたのか気にはなるけど
聞こうとは思えなくて、何も言わないでいた。
eh「え、ｷｭﾋｮﾅ後ろに乗るの？」
kh「はい。お腹すいたんで早く行きましょ、ヒョン。」
eh「はいはい。焼肉で決定したからー！ね！ユリ！」
「うん！」
つい数分前に、優しく私のことを助けてくれた二人が
さっきのことに触れずに明るく私に接してくれる。
ブランケットのおかげでだんだんあったまる体とは違って
冷たく冷え切ったままの心の私には居心地が良かった。
今はまだ、なにも考えたくなかった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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heema(プロフ) - ともさん» ともさん、はじめまして^^とっても嬉しいです。ぐだぐだじゃないですか？(泣)すごく頑張れそうです(泣)ありがとうございます。 (2012年10月9日 0時) (
レス) id: 55301c2774 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして、ともと申します。自分を閉じ込めていた私が、優しい鍵となる二人と出逢って、少しずつ心を開いてきましたね。グダグダじゃないですよ、それぞれの心が丁寧に伝わってきて、益々楽しみです。長編も大歓迎！これからも読ませていただきたいです！ (2012年10月8日 18時) (レス) id: d48d7887df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heema | 作成日時：2012年9月22日 14時
