何も―kh ページ35
車から降りてすぐに聞こえてきたユリの声。
叫ぶように震える声で、ユリが泣いているのがわかる。
僕はユリの前に立っているテウンという男が
許せなくて、冷静を装うのに必死だった。
ヒョンと足早にユリのもとに近寄ると
ヒョンはそのまま後ろからユリをゆるく抱きしめた。
それを横目にユリの前に立ち、テウンさんと向き合う。
kh「ユリ、泣かなくていいよ。もう行こう。」
ユリを守ってあげたくて。
十分だと思うほど泣いてきたユリを助けたくて。
テウンさんに対して湧き上がる怒りをこらえて
ユリにできるだけ落ち着いた声で、声をかけた。
背中を向けたままﾋｮｸﾁｪヒョンに、行っててくださいというと
二人の足音が遠くなっていくのが聞こえる。
深呼吸。
kh「…テウンさん、ですよね。」
テウン「…はい。」
kh「はじめまして。…superjuniorのｷｭﾋｮﾝと言います。」
テウン「知ってます。」
kh「…もうユリを、悲しませないでください。」
テウン「…付き合ってるんですか？」
kh「僕達にとって大切な人です。だから」
テウン「ユリの…あいつの何を知ってるんですか？
あいつの好きな色、好きな歌、好きな食べ物。
あいつの好きなもの、嫌いなもの…あいつのこと知ってますか？
俺ならぜんぶわかってやれるのに…」
kh「……知りません、何も。でも…
あなたがユリを悲しませたことはわかってます。
…では、ヒョンとユリが待ってるので失礼します。」
テウン「……。」
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heema(プロフ) - ともさん» ともさん、はじめまして^^とっても嬉しいです。ぐだぐだじゃないですか？(泣)すごく頑張れそうです(泣)ありがとうございます。 (2012年10月9日 0時) (
レス) id: 55301c2774 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして、ともと申します。自分を閉じ込めていた私が、優しい鍵となる二人と出逢って、少しずつ心を開いてきましたね。グダグダじゃないですよ、それぞれの心が丁寧に伝わってきて、益々楽しみです。長編も大歓迎！これからも読ませていただきたいです！ (2012年10月8日 18時) (レス) id: d48d7887df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heema | 作成日時：2012年9月22日 14時
