苛立ち ページ30
電話が切れた後、メイクを直して現場のみんなに
挨拶をしてから外に出てﾋｮｸオッパたちを待った。
外はもう完全に日が落ちて薄暗い。
はあっと息を吐いて、白く浮かぶため息が
浮かんではすぐ消えるのを眺めていた。
？「誰かを待ってるの？」
後ろから声をかけられて振り向くとテウンが立っていた。
返事をせずに前を向き直した。
テウン「初日の背中のシーンもだし
今日のキスシーンもだけど、大人になったんだな」
大人になった？
テウンの言葉に苛立ちしか感じない。
テウン「大切な人が…できたの？」
「……。」
テウン「ユリ…俺、本当に…ごめん…」
《ごめん》
その言葉の意味もわからない。
何に対する《ごめん》なの？
3年前のこと？
正直、あきれすら感じて笑いが出た。
テウン「なんで笑うの？」
「テウンが意味わからないからでしょ。」
テウン「わからない…？」
「何に謝ってるのよ。3年前のこと？今さら？」
テウン「ユリ…俺、」
「名前呼ばないでって言ったじゃないっ」
思わず声を荒げてしまった。
振り向いたら、やっぱり悲しそうな顔をしていて。
その泣き出しそうな顔にすらも苛立ちを覚える。
「なんでテウンが泣きそうな顔なのよ…私が悪いの？
私が、最初に素直にならなかったから怒ったの？
アユミを使って私に復讐したの？」
テウン「そうじゃなくて…」
「もうなにも…」
私が話している途中で、後ろから長い腕に抱きしめられた。
？「ユリ、泣かなくていいよ。もう行こう。」
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革ベルト
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heema(プロフ) - ともさん» ともさん、はじめまして^^とっても嬉しいです。ぐだぐだじゃないですか？(泣)すごく頑張れそうです(泣)ありがとうございます。 (2012年10月9日 0時) (
レス) id: 55301c2774 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして、ともと申します。自分を閉じ込めていた私が、優しい鍵となる二人と出逢って、少しずつ心を開いてきましたね。グダグダじゃないですよ、それぞれの心が丁寧に伝わってきて、益々楽しみです。長編も大歓迎！これからも読ませていただきたいです！ (2012年10月8日 18時) (レス) id: d48d7887df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：heema | 作成日時：2012年9月22日 14時
