ふたつの鍵―SJ

歓迎 ページ49

kh「ユリ、無理してない？」


ｷｭﾋｮﾝオッパの思わぬ言葉に
顔を上げると目の前には
真面目な表情の綺麗な顔。


「無理…って？」


kh「僕たちが知りたい知りたいって言うから
無理に話そうとしてない？」


少し強ばったような、神妙な顔なのに
ゆっくり話してくれる言葉は
ひとつひとつがとても優しかった。


「してない。私、２人には知ってほしい」

しっかりｷｭﾋｮﾝオッパの目からそらさず
ハッキリと言った。



kh「…そっか。ん。それなら歓迎。」

そう言ってまた頭を撫でてくれる。
私の頭の上に置かれているｷｭﾋｮﾝオッパの
白くて長い腕から香るいいにおい。


「やっぱりｷｭﾋｮﾝオッパのにおい
すっごく落ち着くね」


kh「ん、そう？」


ｷｭﾋｮﾝオッパは自分の腕のにおいを嗅いでる。


kh「で。寝られそう？」


あ、そっか。
ｷｭﾋｮﾝオッパだって明日仕事なのに
もう夜中の2時になりそう。


「ごめんなさい。明日も仕事なのに…」

kh「僕は明日早くないから大丈夫。
ユリが寝れるまでいるよ。」


そう言ってくれるけど…
自分の寝室の天井を見ると
夢を思い出して眠れないなんて
めんどくさい女過ぎる…言えない…。



kh「…でも、眠れないよね…」

「え？」

いいこと→←急展開ーkh

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