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７話 ページ9
あの日は結局一睡もできなかった。
それから、母のお腹は大きくなる一方。
私は焦っていた。
おそらく、私がいたらこの家族は不幸になる。
しかし、私が一人で生きるなど現状では不可能。
つまり、この状況下でやりくりしなくてはならないということだ。
私が間違えないように気を付ければいいんだ。
人の人格のほとんどは家族での生活を通じて形成されていく。
私がきちんとした振る舞いをしていれば、
大切にすれば、
ちゃんとお姉ちゃんになれたら
きっとうまくいく。
ワタシガガンバレバイインダヨネ
「ハァ・・・・・・
結局鳴は変わらない。
いつも自分の首を絞めていく。
それを繰り返しているから、どんどん傷ついていって壊れてくんだよ。」
さて、どうしたものか。
考えたところで答えはでない。
「流石に今は・・・・・・・・・無理か」
なるようにしかならない。
諦めるように男はため息をついた。
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作者名：雪丸 | 作成日時：2021年9月22日 19時
