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２３話 ページ25
私は急いで病室に戻った。
まだ、看護師さんはいない。
間に合ったようで、ふぅーと息をはく。
さすがに怒られたくはない。
そこで、私は弔の上着を借りっぱなしだったことに気が付く。
今度返そう。
そう思って上着を脱いだ。
弔の香りがするその上着は、先ほど感じた、弔のぬくもりを想起させる。
私は自分の指で唇に触れる。
弔とキスをした感触がふと蘇り、私の顔は真っ赤になる。
私、キスしちゃったんだ・・・・・・・
私は身体中に湧き出る熱を収める手段が思いつかず、
ベッドの上で丸くなった。
ここまで私の頭の中は弔のことでいっぱいになり、
今まであれこれと考えていたは全部吹っ飛んだ。
私、弔に振り回されてるな。
私、次、どんな顔して弔と会えばいいんだろう・・・・・・・
────────────────
恋愛描写って書いてる方もドキドキしすぎてなかなか進まないんですよね・・・・・
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作者名：雪丸 | 作成日時：2021年9月22日 19時
