無個性でよかった【死柄木弔】 (ページ17)

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１５話ページ17

『お母さんって、何でもできるね』

「そう？」

今は私と小百合と母の三人でバトミントンをやっている。

父は仕事の連絡がきたとかなんかでどっかに行ってしまった。

話を戻すが、母はなんでもできる。

料理、裁縫ははっきり言ってプロ並み。

掃除とかも結構凝ってる人で我が家はとても美しい状態がキープされている。

そして運動神経抜群。

さらにピアノも弾けるらしい。

まさに才色兼備。

それに付け加えて美人。

完璧すぎる。

「ほーい、鳴～！」

母が私に向かってシャトルを飛ばしてきたが、ちょっと高い。

とれるか・・・・？

『えっ、ちょ、ふんぬぅぅぅ・・・・あっ』

私はなんとか無理やり打ち返したが、飛ばしすぎた。

飛ばしたシャトルがフードを被った人の前に落ちる。

「うちの娘が、すみません。」

母は笑顔でフードの人に近寄り、シャトルと取ろうとする。

「お前、虚空美代か。」

「へ?」

ほんの一瞬だった。

その一瞬で母は真っ二つに切られた。

真っ二つにされた母は倒れ、芝生を血で汚していく。

『お母さん・・・・・・？』