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１０話 ページ12
死柄木side
道中、気持ち悪いジジィがいたので消したら変な女がいた。
ジジィを殺した俺をじっと見てくる。
なんだか気色悪いから殺そうとしたけど、個性が発動しなかった。
「おい」
『は、はい』
「お前の個性はなんだ。」
『・・・・・・・無個性、です。』
「はぁ！？無個性なわけないだろ。」
無個性なら個性が効かないはずないんだよ・・・・・！
個性が効かないなら、このまま絞め殺せばいい。
そう思いながら手に力を込めた。
だが、目の前の女は苦しい表情をしながらも抵抗はしない。
普通なら少しは抵抗するはずなのに。
そこで俺は気が付く。
あの女の目に。
遷ろで生気がない目。
あぁ、こいつ死んでもいいって思ってるんだな。
俺はこいつの首を絞めるのをやめた。
『ゴホッ、ゲフッ・・・・・・・・』
こいつがなんとか呼吸を整えた後、しばらく沈黙が訪れる。
『助けてくださり、ありがとうございます』
「はぁ・・・・！？」
俺にお礼を言うとかこいつ馬鹿なのか！？
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作者名：雪丸 | 作成日時：2021年9月22日 19時
