第七話 ページ9
「ほら、あの男を見てごらん！」
マルフォイが急に窓のほうを顎でしゃくった。
大男が店の外に立っていた。黒髪の男の子の知り合いだろうか、大男はニッコリし、アイスクリームを持ちながら、男の子に向かって手ぶりをしていた。
「あれ、ハグリッドだよ」
男の子が少し微笑みながら言った。
『ハグリッド？』
「うん。ホグワーツで働いてるんだ」
「ああ、聞いたことがある。一種の召使いだろ？」
「森の番人だよ」
男の子は顔をしかめながら言う。
「そう、それだ。言うなれば野蛮人だって聞いたよ...学校の領地内のほったて小屋に住んでいて、しょっちゅう酔っ払って、魔法を使おうとして、自分のベッドに火をつけるんだそうだ」
『あら...そういういい方はないんじゃないかしら？』
「...彼って最高だと思うよ」冷たい声の黒髪の男の子。
「へえ？」マルフォイは鼻先でせせら笑った。
「どうして君と一緒なの？君の両親はどうしたの？」
「死んだよ」
「おや、ごめんなさい」まったく悪いと思っていない口ぶり。
『でもほら、私の両親だって死んでるわ』
はっきりとそう言うルイアと、またしても微妙な顔をする二人。
その時「さあ、終わりましたよ、お嬢ちゃん」とマダム・マルキンがルイアに声をかけた。
『またね、二人とも。ホグワーツで会えるといいわね』
ルイアはそう言い、台から降りて、店を出た。
アンナは、店のドアの脇にいた。
『アンナ、お待たせ。今終わったわ』
「お嬢様！とりあえず、リストのものはすべてそろえてきたのですが...」
『ありがとう、アンナ。じゃあ、帰りましょ！』
「いえ、一つ行ってないところが...」
『......？』
アンナは歩き始めた。ルイアもあわててそれに続く。
アンナが立ち止まったのは、イーロップふくろう百貨店だった。
二人は中に入る。中にはたくさんのふくろうがいて、宝石のような目があちらこちらでぱちくりしている。
ルイアは、ふと目にしたふくろうから目が離せなくなった。
真っ黒なふくろうだ。すやすやと寝ている。
アンナはそんなルイアの様子を見てほほ笑み、そのふくろうを迷わず購入した。
『....！すごくうれしいわ！ありがとう、アンナ！』
「お礼なんていりませんよ。ホグワーツから手紙、いただけたらな、と思っただけなので」
『わかったわ、絶対送る！』
二人は微笑みあった。
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楠鬼音 ユララ(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます！いつもすみません....これからも読んでくだされば幸いです（汗 (2021年9月23日 13時) (
レス) id: 6536344628 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ・みるく(プロフ) - ゆっくり待ってます！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: a76ade7f6c (このIDを非表示/違反報告)
楠鬼音 ユララ(プロフ) - さくら＆りな(б∀б)さん» コメントありがとうございます！！双子との絡みももちろん入れるつもりですが、やっぱり原作沿いになるので日常での絡み、といった感じになるかもです、すみません（汗 でも原作でもいけそうなところは思いっきり絡ませていきます！ｗこれからもよろしくお願いします！ (2021年9月5日 0時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
さくら＆りな(б∀б)(プロフ) - 初コメ失礼します！！この作品を楽しく読ませていただいています！毎日楽しみに待っています！ハリーポッターの中で双子が好きなので原作沿いなのですが双子といっぱい絡んで貰えたら嬉しいです！無理なお願いすみません！これからも頑張って更新してください！ (2021年9月4日 22時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
楠鬼音 ユララ(プロフ) - I'm海月さん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります！！ｗ (2021年8月10日 19時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠鬼音 ユララ x他1人 | 作成日時：2021年7月8日 17時
