第五話 ページ7
「実に面白い...この杖に選ばれる者がいるとは.....」
オリバンダー老人はルイアの杖を箱に戻し、茶色の紙で包みながら、ブツブツとつぶやいた。
『どうしたんですか』
「ルイアさん、わしは、芯には一角獣のたてがみ、不死鳥の尾の羽根、ドラゴンの心臓の琴線しか使わぬ。
骨や、トロールの髭などを使う杖職人もいるようだが、わしは使わん。」
ルイアは少し顔をしかめた。トロールの髭の杖は、あまり使いたくない。
「...この杖は、セストラルの尾の毛が芯に使われている。＿＿わしがつくったものではないんじゃ」
『..えっ、』
「杖の素材を集めに行った時、森の中で偶然見つけた物でな。
使えるか試してみたんじゃが、あまり機能しなかったもんで、店の奥に取っておいたんじゃ」
『....えぇっ？』
「そんな杖に選ばれるとは...いやはや、実に面白い。」
ルイアは驚き、またそんな杖の主に選ばれたことに対しとても不思議に思った。
が、余韻に浸る間もない。何しろ今日買うものは大量なのだ。ルイアは杖の代金に七ガリオン支払うと___オリバンダー老人は自分の杖ではないからと代金を受け取ろうとしなかったが、押し問答の末渋々代金を受け取った___店を出た。
外にはすでにアンナが待っていた。
ルイアは早速先ほどの話をする。
「___めずらしいこともあるものですね。
オリバンダーさんが作ったものではなくとも、その杖もちゃんと役割を果たすと思いますよ」
『そうね...そうだといいんだけど』
不安そうに、ルイアは呟いた。
「..あ、お嬢様、制服を買わなければいけませんよ」
そう言い、アンナは「マダムマルキンの洋装店ー普段着から式服まで」の看板がかかった店の前で立ち止まった。
ルイアはアンナと一緒に店に入った＿＿＿マダム・マルキンは藤色ずくめの服を着た、愛想の良い、ずんぐりした魔女だった。
「嬢ちゃん。ホグワーツなの？」
『ええ！』
「全部ここで揃いますよ.....もう一人お若い方が丈を合わせているところよ」
店の奥の方で、青白い、顎の尖った男の子が踏み台の上に立ち、もう1人の魔女が長い黒いローブをピンで留めていた。
男の子はルイアを見ると、少し顔を赤らめた。＿＿ルイアは気付かなかったが。
ルイアはこの男の子の顔にほんの少し既視感を覚えたが、気のせいかも、と思い直し、台の上に立った。
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楠鬼音 ユララ(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます！いつもすみません....これからも読んでくだされば幸いです（汗 (2021年9月23日 13時) (
レス) id: 6536344628 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ・みるく(プロフ) - ゆっくり待ってます！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: a76ade7f6c (このIDを非表示/違反報告)
楠鬼音 ユララ(プロフ) - さくら＆りな(б∀б)さん» コメントありがとうございます！！双子との絡みももちろん入れるつもりですが、やっぱり原作沿いになるので日常での絡み、といった感じになるかもです、すみません（汗 でも原作でもいけそうなところは思いっきり絡ませていきます！ｗこれからもよろしくお願いします！ (2021年9月5日 0時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
さくら＆りな(б∀б)(プロフ) - 初コメ失礼します！！この作品を楽しく読ませていただいています！毎日楽しみに待っています！ハリーポッターの中で双子が好きなので原作沿いなのですが双子といっぱい絡んで貰えたら嬉しいです！無理なお願いすみません！これからも頑張って更新してください！ (2021年9月4日 22時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
楠鬼音 ユララ(プロフ) - I'm海月さん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります！！ｗ (2021年8月10日 19時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠鬼音 ユララ x他1人 | 作成日時：2021年7月8日 17時
