第三話 ページ25
ぼーっとしていたルイアの耳に拍手喝采が飛び込んできた。
ルイアは慌てて周りを見る。
いつのまにか歌が終わり、帽子が四つのテーブルにそれぞれお辞儀していた。
「僕たちはただ帽子をかぶればいいんだ！フレッドのやつ、やっつけてやる。トロールと取っ組み合いさせられるなんて言って」ロンがルイアとハリーに囁いた。
『でも、痛くないならそれはよかったわ...』ルイアはつぶやく。
ハリーは弱々しく微笑んでいる。
マクゴナガル先生が長い羊皮紙の巻紙を手にして前に進み出た。
「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅子に座り、組分けを受けてください」
「アボット、ハンナ！」
金髪のおさげの少女が、転がる様に前に出てきた。
帽子を被ると目が隠れるほどだった。一瞬の沈黙...。
「ハッフルパフ！」と帽子が叫んだ。
右側のテーブルから歓声と拍手が上がり、ハンナはハッフルパフのテーブルについた。
太った修道士のゴーストがハンナに手を振る。
次々に名前が呼ばれていく...ルイアは緊張で胃がひっくり返りそうになっていた。
「...イヴェンヌ、ルイア！」
相変わらずぼーっとしていたルイアは驚いて前を向いた。
名前が呼ばれたのだ。マクゴナガル先生が厳しい目でこちらを見ている。
ルイアは慌てて前に出た。...会場のひそひそしたささやきが、いやでも耳に入ってくる。
「イヴェンヌって、あの...？」
「イヴェンヌならどうせスリザリンだろう....」
ささやきの一方で皆がルイアに見とれていたことには、ルイアは気づかなかったが、それはいつものことだ。
ルイアは少し震えながら椅子に座り、帽子を被る。
帽子の内側の闇を見ながら、ルイアはじっと待った。
「ほう...」
帽子の声が耳の中で聞こえる。
「なるほどこれは面白い...いやはや、どこに入れたものか、、、」
ルイアは目をつぶり、拳を握りしめていた。
ルイアが帽子をかぶってすぐにスリザリンに入れられると思っていたのだろう、広間中の人たちがざわつき始める。
帽子はほとんど何も語らない。だが、実に一分ほど、ずっと考えあぐねていた。
「...よろしい。それでは...
グリフィンドール！」
ルイアは一気に安心し、グリフィンドールのテーブルにふわふわした足取りで向かった。
＿＿＿＿＿
組分けの順番ですが、デフォルトの頭文字(E)に揃えさせていただきました..
ごめんなさい..
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楠鬼音 ユララ(プロフ) - かるーあ・みるくさん» コメントありがとうございます！いつもすみません....これからも読んでくだされば幸いです（汗 (2021年9月23日 13時) (
レス) id: 6536344628 (このIDを非表示/違反報告)
かるーあ・みるく(プロフ) - ゆっくり待ってます！！ (2021年9月12日 21時) (レス) id: a76ade7f6c (このIDを非表示/違反報告)
楠鬼音 ユララ(プロフ) - さくら＆りな(б∀б)さん» コメントありがとうございます！！双子との絡みももちろん入れるつもりですが、やっぱり原作沿いになるので日常での絡み、といった感じになるかもです、すみません（汗 でも原作でもいけそうなところは思いっきり絡ませていきます！ｗこれからもよろしくお願いします！ (2021年9月5日 0時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
さくら＆りな(б∀б)(プロフ) - 初コメ失礼します！！この作品を楽しく読ませていただいています！毎日楽しみに待っています！ハリーポッターの中で双子が好きなので原作沿いなのですが双子といっぱい絡んで貰えたら嬉しいです！無理なお願いすみません！これからも頑張って更新してください！ (2021年9月4日 22時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
楠鬼音 ユララ(プロフ) - I'm海月さん» コメントありがとうございます！はい、頑張ります！！ｗ (2021年8月10日 19時) (レス) id: c04fc26b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楠鬼音 ユララ x他1人 | 作成日時：2021年7月8日 17時
