cream puff

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｢美味かったー｣


『美味しかったです、ありがとうございます』


美味しいケーキもご馳走になって、また閉店の準備を始めた藤ヶ谷さんに宏光が言った


｢藤ヶ谷は明日も仕事？｣



｢いや、明日は休みだけど｣



｢ならさ、飲もーぜ！｣


な、Aって振り向いて言ってくるけど


『でも藤ヶ谷さん疲れてるんじゃない？』



｢はは、疲れてたけど2人見てたら吹っ飛んじゃった

丁度飲みたかったし、行こ行こ｣



すぐ片付けるから外で待ってて、と言われて言われるがままに外で藤ヶ谷さんを待つ



『私も居ていいの？』



｢いいよ、皆で飲んだ方が楽しーじゃん｣



久しぶりの再開だから2人で飲みに行ったらいいのに、なんて思ってると



隣に居た宏光が私の後ろを見ながら指を指した



｢あれ、ニカじゃん｣



おーーい、歓迎会終わったんだ？って大きな声で叫ぶ宏光


近所迷惑だからやめなさい


声を聞いて小走りでやってきた彼



｢お疲れ様です、まだ帰ってなかったんだ

2人が帰って少し経ったくらいにお開きになりました｣



｢こいつがシュークリーム食べたいとか言うから連れてきてやったの｣



｢シュークリーム…｣



｢ニカはなんで？｣



｢金曜だしガヤさんとこのシュークリーム食べに来ようと思ったんだけど、もう閉まっちゃったか｣



少し残念そうにすると彼は下を向いて石ころを蹴った


沢山お酒飲まされて少し酔ってるんだろうな


いつもは憎たらしい彼がなんだか可愛く見える



あ！閃いたって呟いた宏光はこんな事を言った




｢今から3人で飲むんだけどニカもくる？｣

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