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｢⋯っ、」
どれくらい眠ってたんやろう。
寒気がして目が覚めた。
｢ん⋯あれ⋯？」
昨日の夜、シャワー入ってどうしたんやっけ。
全くそんな記憶はないのに、スウェット姿でベットの上に横になっていた。
起きたそのままの状態で、仰向けに天井を眺めつつ昨日の記憶を辿っていると、ブーブーと音を立てて耳元で振動するスマホ。
手に取ろうとして頭を起こせば、
｢⋯っ、やば⋯」
途端に視界がぐにゃりと曲がって、ブラックアウトする。
あまりの気持ち悪さに耐えられずに、スマホは諦めて顔を布団に沈めれば、振動してたスマホは静かになった。
ブーブーと、再び振動するスマホに、
｢⋯マネージャーや、」
今日、仕事やったことを思い出して。
頭は上げずに手探りでスマホを手に取って、通話ボタンを押して耳に当てた。
マネ｢もしもし丸山さん？起きてます？」
｢⋯ん、起きとるよ」
マネ｢後20分位で着きますけど⋯」
電話口の僕の声が余りにもテンション低かったのか、マネージャーは少し怪訝そうに言葉を濁した。
｢ごめん。⋯今日、お休みもらってええかな？」
マネ｢⋯えっ！？お休みって、今日のお仕事ですか！？」
マネージャーの驚いた声が頭に響いて、思わずスマホを遠ざける。
せっかくのお仕事、
当日に休むなんて迷惑なのも、非常識なんも分かっとる。
けど、今の状態で仕事に行ったらどうなるかは目に見えてて⋯倒れるくらいなら、お休みさせてもらった方がマシや。
｢ん、ごめんな⋯信ちゃんにも謝っといて？」
マネ｢いや、ちょっと！丸山さん！？」
電話越しにマネージャーの焦った声が聞こえたけど、これ以上起きてるのもしんどくて、僕は通話を切ったか切らずかそのまま意識を手放した。
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作者名：みるく。 | 作成日時：2024年3月22日 20時
