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大倉side
車に乗って、マルちゃんが気を遣わずに休めるように、
マネージャーに寝ることを伝えて、自然に休みやすい雰囲気をつくる。
確かに道は渋滞気味で、ちょっと進んでは止まって、進んでは止まってを繰り返す。
まぁ、それを見込んでの2時間前起きやから、急いでるわけではないんやけど。
元々寝るつもりはなかったから、ノロノロと動く車の動きを感じながら目を瞑ってたんやけど、
｢⋯っ、マネ、あとどれくらい？」
俺が目を瞑ってたから、起こさないようにと気遣ってか、
マルちゃんが控えにそう尋ねる声が聞こえてきて、
視線をそちらに動かした。
｢えっと、もう5分もかからないと思いますけど⋯大丈夫ですか？」
何も知らないマネージャーがそう聞くくらいには、マルちゃんの顔色が良くない。
まだ目眩するんやろうし、
車の揺れで酔ってもうたんやろか。
｢ん、大丈夫大丈夫。ごめんな。」
マネ｢いえ、顔色悪いですけど⋯窓開けます？」
｢んや、ええよ。寒いやろ？」
大｢俺は大丈夫やで。気分悪いんやろ？外の空気吸ったらちょっとは楽になるで？」
｢うん⋯、ありがと。」
前方と後方の窓を少しづつ開ければ、関西の冬の朝の、冷たい風が車内に入ってくる。
｢⋯マネージャー、寒ない？」
マネ｢僕は全然ですよ！寒さに慣れてるんで！」
大｢マネは若いから大丈夫やって笑、もうちょいかかるから、楽にしときや？」
なんで自分しんどい時に周りの心配すんねん笑
結局、到着するまでさらに15分くらいかかったんやけど、
これ以上は大きな問題もなく、無事に局の前まで到着することが出来た。
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作者名：みるく。 | 作成日時：2024年3月22日 20時
