太陽さんが体調不良！？＊4 (ページ16)

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村上side

ありがとって俺に笑顔を向けるマルやけど、その笑顔はちょっと複雑。

まぁ、そない食欲無いんやろな。

それを見込んで、敢えて作ったってのもあるんやけど⋯こういう時、ひとりやとどうしても抜きがちやからね。

村｢食欲無いんやろうけどな？食事抜き続けるんは良くないで？頑張って食べ」

｢うん。信ちゃんが作ってくれたんやったら食べられるわぁ」

ソファの下のラグに降りつつそう言うマルは、そんな元気もないくせに、複雑さを消したいつも通りの笑顔を作った。

村｢けど無理して食べたらあかんで？気持ち悪くなるからな？」

いただきますなんて、ご丁寧に手を合わせたマルに、慌ててそう忠告した。
この流れやと、俺が作ったご飯やからって無理に食べかねないからな。

俺もマルに見習って手を合わせて、スプーンを口に運びつつ、明日からの仕事に関するLINEを返信する為スマホに目を落とす。

俺のお皿が空になる頃に、やっとこさ返信を打ち終わって顔を上げれば、マルのスプーンの進みはやっぱりいまいちやった。

村｢⋯残り俺食うわ」

｢⋯っ、ごめんな？」

村｢全然ええねん」

明らかに無理して食べてるように見えたから、お皿を俺の方へ引き寄せる。

3分の1くらいは食べれたみたいやし、まぁ十分やろ。